もいっか★フィンランド

もいっか★フィンランド

2004.10.17
XML
17日(日)
早朝稽古の後、帰宅。夕方にまた出てイスモとアンネに会う。日本語を少し教えているんだけど、こちらがフィンランド事情とか色々教えてもらっていることが多い。感謝。

====

現在、ロシア語1を履修していて、当然テキストを使用し進めていく(ちなみにこのテキスト、解説がフィンランド語(泣))。テキストの内容だが、サンクト・ペテルブルグに住む若い男女とその取り巻き、という設定。男がフィンランド人のペッカ、女の方はロシア人のレーナ。第1課は2人が偶然出会うところから。


ペテルブルグ市内のボート上で

ペッカ:「すいません。ここ空いてますか」

レーナ:「ええ、どうぞ」

ペッカ:「すばらしい眺めですね。あれはピョートル大帝の銅像 (Peter the Big ←言い間違えてる)ですね」

レーナ:「いいえ。ピョートル大帝( Peter the Great ロシア人じゃありませんね? 」(す、鋭いぞ、レーナ!)

ペッカ:「ええ、フィンランド人です。ビジネスマンです。トゥルクからきました。あなたのお名前は?」

レーナ:「私はレーナです。はじめまして」

まあ、たわいのない会話。しかし最終的には互いの名刺を交換(レーナは会社の秘書)して終わる。

第2課
電話上で。

ペッカ:「レーナさん。ペッカです。覚えてますか」

レーナ:「ええ、覚えてますよ。こんにちわ」

ペッカ:「レーナさん、あなたはあの後、カバンを忘れてましたよ。私がいま持っています。中には写真がいくつか入ってます」

レーナ:「まあ、本当!ありがとう」

ペッカ:「どうやって手渡しましょうか」




第3課。

ペッカ:「レーナさん、どこにお住まいですか」

レーナ:「ペテルブルグ市内です。ペッカさん・・・すいません、お互い敬称は止めませんか」(ここでロシア語の2人称複数から2人称単数に切り替わる・・・ややこしい)

ペッカ:「いいね、そうしよう」

レーナ:「ペッカはどこに住んでいるの」


ひねりが足らんな

とりあえず第4課まででロシア語1は終了。引き続きロシア語2が来週から。テキストの会話文はそれでも興味深いので、早々とチェックした。最終課では、ペッカがレーナに指輪を渡して告白、で終わる。しかしレーナの回答は、 あえて書かれていない 。うーん、やるじゃないか、このエンディング最高。

語学テキストもモチベーションの上がるようなのがいいね。そして行間から文化を垣間見ることができるのを期待する。

日本で買ったフィンランド語のテキストは、松村一登著『エクスプレス・フィンランド語』。古典的ともいえる有名な初学者用テキストだ。スキット中、徹がフィン人のレーナとレストランでデートした、その回想シーンがある。

徹:僕は魚を食べたんですが、レーナは肉とライスにしました。彼女は魚を食べたくなくて、僕に「それ何」と聞いてきました。彼女が魚が嫌いとは知りませんでした。料理と一緒に僕はワインを飲みましたが、彼女は水だけしか飲みませんでした。食後に僕は紅茶を飲みたいと思いました。でもレーナはコーヒーを注文したんです。(p.79)

あはは、 もう全然だめじゃん (笑)。気の強いフィン女性ってか。これって、著者松村氏の実体験なんだろうか。サウナのシーンはなぜか女性のイラストになっていたり(p.84 作者の意向?)、他にも突っ込みいれたくなるところ満載で、ある意味楽しいテキストだ。


中学の英語のテキストも好きだったけどね。うろ覚えだけど、

「はーい、僕は太郎、君は?」

「私は直子。よろしく」

お前ら、まず日本語使えよ。場所の設定も東京だし。太郎って何だ、ひねれよもっと・・・みたいなツッコミ入れていたから、成績も悪かった(がくっ)。

でももっとすごいスキットを発見。アメリカ滞在中に、フランス語を少しかじっていたのだが、そのいきなり第1課。

パリ市内の車のショールームにて

男:「こんにちは、お嬢さん」

女:「こんにちは」

男:「どうですか、この車。いいでしょう。お気に召されましたか」

女:「ええ、素敵だわ。デザインなんか最高ね」

男:「そうですね。お嬢さんのような方にはとてもお似合いですよ」

女:「でも高そうね。ちなみにお値段、いくらぐらいするのかしら」

男:「実をいうと僕は ここの販売員じゃないので 分からないんですよ」

女:「えっ」

男:「ただの通りすがりの者で・・・それよりもどうです、これからコーヒーでも飲みに行きませんか」

女:「いいわね♪」


・・・・す、すげえ。店員になりすまして(?)、 ショールームでナンパ するなんて。しかもそれに同意してついていく女性もすごいぞ。さすが、フランス。これが恋愛の文化なのか。いいのか、これで。



語学テキストって、案外面白いぞ。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.10.23 15:55:57
コメント(10) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


見事な発見  
kazutaka525  さん
さすが、見るところが違う(笑)。
数年前、大杉正明先生のNHKラジオ英会話をきいていました。大杉先生のスキットはなかなかNHKらしくなく、家族がけんかして主人公の両親が離婚しそうになったり、主人公とそのガールフレンドとでどろどろがあったりと、なかなか面白かったです。ちなみにそのときイギリスに留学し、NHKラジオ英会話を取り寄せて聞いていた劇作家鴻上ショウジ氏も絶賛していました。

言葉自体に興味を感じる人は少数です。楽しいことがあるから言葉を使って何かしてみたくなるわけです。語学テキスト第二弾期待しています。 (2004.10.23 16:27:12)

ああ、そうそう  
●確かにNHKのテキストはいいね。特に上級レベル
のビジネス英会話とか面白かった。喧嘩とか揉め事
の言い回しは生活上、必須だよね(苦笑)。

● This is a pen てのはさすがにもうやっていない
んだろうな。大体、一度も使わないし。 (2004.10.23 16:45:45)

言われてみれば確かに~  
まじめに学んでる時は、なんとも思わないけど、改めてみたらあり得ないし、っておもう内容って多いかも。
そう考えたら、語学テキストも面白いかも。

フランス人の話、かなりわかる~。
ありそう!
って、パウエルさんてフランス語もかじってたんですね。
(2004.10.23 23:08:38)

それと  
そうそう、広島太郎さんまだいますよ。
こないだ、10月の最初位に何回か見ましたよ。
広島には、毎月行ってるけど、初めて見て「あれが広島太郎だよ」って教えてもらいましたもん。
たぶん、健在です! (2004.10.23 23:11:25)

面白い  
テキストってそんなに面白い内容なんだー。知らなかった。ドキドキしながら読んだら学ぶのも早くなりそう!
(2004.10.23 23:46:28)

2代目広島太郎?  
あっちょんぶりけ★さん 、
まじめに学んでる時は、なんとも思わないけど、改めてみたらあり得ないし、っておもう内容って多いかも。

●いや、会話文にいちいちツッコミ入れて勉強しているのって僕ぐらいかも。

って、パウエルさんてフランス語もかじってたんですね。

●うっ、フランス語は3ヶ月で挫折です。まあ面白いクラスでしたけど。こちらのTVチャンネルにフランス語の局があるので、またやりたいけど。

そうそう、広島太郎さんまだいますよ。

●え、そうですか。すっかり亡くなられたかと。2代目とかじゃないでしょうね(この不景気、襲名する人は多そう)。

●3代目広島太郎は僕だったりして(苦笑)


(2004.10.24 00:30:44)

Re:語学テキストに異文化あり(10/17)  
めめきん  さん
私、外国語学部だったんで、語学はかじりまくってきたんですが、西東問わず、「こんな表現だれも日常つかわね~よ!」っていうのが本当に多いですよね。最近まで使っていたベンガル語のテキスト数冊もしかり。

でも、今回の日記によると、内容はつっこみ放題でありますが、かなり日常に即した内容で、うらやましい限り。

しかし、語学テキストって、みんなそろいもそろって同じような例文になるのは、なぜなんでしょうかね~。

ちなみに、大杉先生は、ちょっとファンだった頃もあります。今でも、イーオンのメルマガ、ぺらぺらでたまにお世話になったりして。 (2004.10.24 01:51:05)

語学もドブ板かな  
めめきんさん
>西東問わず、「こんな表現だれも日常つかわね~よ!」っていうのが本当に多いですよね。最近まで使っていたベンガル語のテキスト数冊もしかり。

>しかし、語学テキストって、みんなそろいもそろって同じような例文になるのは、なぜなんでしょうかね~。

●これは僕の推測ですが、バングラデシュとかベンガル語の使用されている場所・文化に直接触れたことがない、研究者が執筆しているんじゃないでしょうか。文法説明とか基本表現はそれでも充分なのでしょうが、背景や状況が理解されてないと実生活には使えないですよね。

●あとマイナー言語だと執筆者がほとんどいないので、出版社もつい手を抜くのか、「会話文」の型をもってきてそれをそのまま翻訳していそう。確かにそっくりなスキットは多いですし。

●最後に、語学者にとっても「会話文」の型がある程度、決まっている方が逆に学びやすいというのもあると思います。「バングラデシュで生活をこれから営むので、勉強するぞ!」とか言う人は少数でしょうし。

●ベンガル語の教科書、書いてみたら如何でしょう。
(2004.10.24 15:34:33)

Re:語学テキストに異文化あり(10/17)  
おお!「エクスプレス・フィンランド語」
わたしは今は亡き大島先生の「エクスプレス・トルコ語」使ってました、独学用に。
これ1冊でかなりイケルようになりました。
例題に「トルコジンは絶対ウソをつきません」なんて
大ウソ乗せてます。 (2004.10.27 03:56:14)

こんにちは  
kmo  さん
はじめまして。

そのロシア語のテキストものすごい欲しいです(ぉ

フランス語も。

もしわたしがそんなテキストで昔勉強することができたら、きっとすくすくと……(?)


そのロシア語みたいなベタな展開が起きないかなぁ、と思うわたしは駄目なんでしょうか。。。

それでは。 (2004.11.04 22:30:08)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Favorite Blog

こんにちわ♪ kalunguyeyeさん
ヨーソロー!のひと… ヨーソロー!さん
介護ライフハック! ウルトラ・シンデレラさん
××××のPost Californ… kazutaka525さん
語学・下手の横好き… k9725221さん

Comments

坂東太郎9422 @ ノーベル経済学賞受賞(10/15) 「株式会社Caloria代表取締役社長 管理栄…
背番号のないエース0829 @ 旗掲揚 「竹富町役場 仮庁舎」に、上記の内容に…
(^o⌒*)/ @ 環境貢献型ツールバーサービス ◆◇=====================================…
(^o⌒*)/ @ 寂しがり屋の待合室 会える最新機能! 全コンテンツ男女完全…
パウエル★Moi @ Re:僕も違和感を感じています(11/08) kazutaka525さん >◇個人的には、労働倫…
パウエル★Moi @ Re:僕も違和感を感じています(11/08) kazutaka525さん >◇オバマは今まで語ら…

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: