2004年07月19日
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父は、ほとんど印象に残っていない。
一緒に遊んだ経験も、記憶の中にはまったくといって良いほど残っていない。
小学生の頃、日曜日に遊ぼうと寝ている父の元に行ったら、思いっきり蹴り飛ばされ、タンスの角にしたたかに頭をぶつけたのを覚えているくらいだ。

母と父は、私が小学校3年生の頃に離婚した。
私は母親についていった。
というより、母が無理やり連れてきた、というのが正しいだろう。
その頃の私には、そんな判断能力はなかったからだ。
結果的には、それがよかったのだと思う。
私は、父を反面教師として育ったのだと思う。

その後、何度か父に会う機会はあったが、壁には卑猥なポスターが貼ってあったりと、とてもではないが、片親で育てられるとは思えなかった。
高校の時、あまりにもひどい父の言動に堪忍袋の尾が切れて、親子の縁をこちらから切った。
それ以来、父の姿を見る事も、電話で話をすることもなくなった。
今現在、どこにいるのかもしれない。
アル中にでもなって、何処かでのたれ死んでいるのかもしれない。
まあ、そんなことはどうでもいいことなのだが。

私はそんな父を、憎み、そして、愛している。
血のつながりとは、悲しく、そして、儚い。





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最終更新日  2004年07月20日 00時49分27秒
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