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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2007.01.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日のブログの中の

という言葉に “今日9729さん”と“グーテンタークさん”のお二人からコメントを頂きました。

そう、価値観や生き方は押しつけることが出来ないのです。
借り物や押しつけられた価値観や生き方では自分の人生を生きることが出来ないからです。

でも、子どもの育ちと積極的に関わり、意識的にその実感と出会わせてあげることで子どもが自分自身の価値観や生き方を育てる手助けはできます。

例えば、子どもと一緒に種を蒔きお花や野菜を育てる、一緒に小川に行ってザリガニをつかまえ世話をする。

そこにはテレビで見ているだけでは触れることが出来ない“実感”があるのです。そのような実感の中で子どもは価値観を育て、自分の生き方を育てているのです。

ここで多くの人が忘れてしまっている事実があります。
それは、“生きる”ということは“生活すること”そのものだということなんです。

生活を離れた人生など存在しないのです。
だとすると、“毎日どのような生活をしているのか”、ということがそのままその人が“どのような人生を生きるのか”ということにつながってくるのです。

ですから、子どもに生き方を伝えるためには、その毎日の生活を整える以外に道はないのです。人は誰でも、今現在の毎日の生活の延長にしか自分の人生を築くことが出来ないからです。

でも、“生き方探し”、“本当の自分探し”をしている人たちの多くは、今の生活、今の自分は“仮の姿”だと思っています。
そして、今の生活に感謝し、大切に生きることをしません。
だから、いつまで経っても“自分”が見つからないし、自分の人生を変えることが出来ないのです。

そういう人は、子どもの頃に、豊かな実感に満ちたしっかりとした生活をしてこなかったのではないでしょうか。
生活の中に実感がないから“本当の自分”を感じることが出来ないのです。

そして今の子どもの環境を考えるとき問題なのは、今子どもたちが生活の中で出会うことが出来る実感がどうも偏っているということなんです。

昔はカブトムシは山や林に行って自分でつかまえました。でも、今はお店で買ってきます。
前者は自分の力、能力でカブトムシを手に入れていますが、後者はお金やお店に依存して手に入れています。


テレビがない時代の子どもたちは現場でそのものと出会いました。
現場に行くことが出来ないときには話しだけしか聞くことが出来ませんでした。
だから、想像力でそれをイメージし、夢を膨らませました。

今、子どもたちは簡単にテレビで映像を見ることが出来ます。ですから、イメージする必要がありません。でも、そういうことが子どもの想像する力を萎えさせていることには気付きません。

テレビは知識を与えてくれるだけで実感がないのです。ですから、価値観や生き方の育ちを支える力にはならないのです。


実感のない学びはただ試験のために記憶されるだけです。

そう、“生き方を育てる”、“生き方を伝える”と言っても、生き方そのものを語るわけではないのです。そんなことをしても人生経験の浅い子どもたちには理解出来ません。

そうではなく、「1+1」が2になるという実感、生きた言葉の実感、生活とつながった社会や歴史や理科の実感、そういう実感が子どもの価値観を育て、子どもの人生を支えてくれるのです。

ちなみに、“勉強しなさい、勉強しなさい”とばかり言われている子どもはどんな生き方を身につけることが出来ると思いますか。

ちょっと考えてみませんか。


ということで、明日に続きます。





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Last updated  2007.01.09 21:52:22
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