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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2007.01.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のタイトルは「生き方を学ぶ」です。

“生き方”を強制されると思うからでしょうか。

実際、戦争中には“生き方”が強制されました。
国から“理想的な生き方”が示され、それを目標として生きるように学校などでも教育されました。

また、最近でも“美しい日本”などを唱える人たちがまた“国のための生き方”を強制しようとしています。

ですから、自由が好きで進歩的な人ほど“生き方伝える”とか“生き方を学ぶ”というような言葉に敏感に反応するのかも知れません。

日本は昭和20年に戦争に破れ、それまでの価値観が崩壊しました。
それまでの生き方も否定されました。


実際、終戦とともに日本という国が急に消えてしまったような状態になってしまったので、みんな生き延びるだけで精一杯で新しい時代に合わせた価値観とか生き方などということを考えている余裕がなかったのです。

その結果、その“生き延びること”、そのためには“豊かになること”だけが日本人の共通の価値観になってきたのです。

そして、アメリカを見習い、アメリカに追いつこうと思って必死に頑張って来ました。
その結果、急激な経済成長をなしとげ、世界でも有数の金持ち国になりました。
でも、しっかりとした価値観や生き方の基準を持っていない日本人、そして日本はお金の使い方が分かりません。
若者はただブランドや物を買いあさり、国はただお金をばらまいているだけです。

そして、お金が足らなくなったら個人はサラ金で借り、国は取りやすいところから集めます。
そこに何の生き方も哲学もありません。

そして、そんな日本の社会の中で、“自分探し”、“生き方探し”に放浪する人たちが急増しています。
生活に困らなくなった途端に、どう生きていいのか分からない自分に気付いてしまったのです。

また、生き方探しをしない人たちでも、目先の刺激、快楽を求めることの中に自分の生き方を求めようとしています。


なぜなら、しっかりとした価値観や生き方や持っていないので目先のことしか考えることが出来ないからです。
人は自分自身の価値観や生き方によって自分の未来のことを考えるのです。

今朝の朝日新聞に“スピリチャルブーム”のことが出ていました。
新年のテレビで大晦日の渋谷の路上で大騒ぎする若者達の姿を映していました。
みんな自分の人生をどう生きたらいいのか分からないのです。

ちなみに、“自分探し”は無意味です。

例えば、タマネギを知らない人にタマネギを渡すようなものです。
“これはまだ皮だ、これも皮だ”とどこまでも皮をむいていくばかりで、いつまで経っても“タマネギ”と出会うことは出来ないのです。

それよりも“他者探し”の方が有効です。
“自分を生きている”と感じた人のことをよく調べてみるのです。
そうすると、自分には何が足らないのかが見えてきます。

その人は皮をむくのではなく、そのまま食べているかも知れません。


そういう状況の中で、“美しい日本”という考え方が出てきました。
“昔の価値観、生き方に戻ろうよ”という考え方です。
“そうすれば昔のような美しい日本がまたよみがえるのです”ということです。

でも、これにも無理があります。
価値観や生き方は生活の実感の中で生まれてくるものだからです。

生活の実感とつながらない価値観や生き方は伝えようがないのです。
それで、強制することになります。
でも、押しつけられたものは自分の価値観、生き方にはならないのです。


ということで明日に続きます。





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Last updated  2007.01.08 22:14:07
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