森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2007.01.11
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日の続きです。

昨日は、“大きな木だね”と言葉かけをすることで子どもの心がその対象に“フォーカス”するというようなことを書きました。

でも、実際には“大きな木だね”と言っても、無関心な子がいっぱいいます。
それで、もっと関心を持ってもらおうと繰り返していったり。“○○くん、ほら大きな木だよ”と言うことになるのですが、多くの場合最初の一言で反応しない子は繰り返して言ったとしても聞いていません。

なぜなら、そういう子どもの心はもうすでに別のものにフォーカシングされてしまっている可能性が高いからです。
それは、足元にいる虫かも知れません。
また、お腹がすいていたり、疲れていてその事ばかり考えているのかも知れません。
また、悩み事があって気持ちがその事にフォーカシングされたまま固定されてしまっているのかも知れません。

ちなみに、フォーカシングに関しては一つの法則があるのです。

同時に二つ以上のことにフォーカスを合わせることが出来ないのです。

そして、先ず生理的な欲求が優先されます。
自我の働きが弱い子どもの場合は、お腹がすいていたり、おしっこが溜まったままではそこからフォーカスをずらすことが出来ないのです。

次に感情的な欲求が優先されます。
お母さんに叱られた、嫌いな虫が近くいる、いじめられている、などというような時にもそこからフォーカスをずらすことが出来ません。
ですから、この生理的、感情的なところにフォーカスが合ったままになってしまっている子は当然ながら勉強に身が入りません。

そして最後に知的なことにフォーカスを合わせることが出来るようになります。
昔の人が“衣食足りて礼節を知る”と言ったのもそういうことです。

また、フォーカスが共有される時、共感が生まれます。
ある子どもが、“空が青いな”と思っている時に、“空が青いね”と声を掛けてもらうと、共感を感じます。

苦しいと思っている時に、“苦しいね”と言ってもらえると共感が生まれます。

すると、言葉が届くようになります。
これは、カウンセリングの基本でもあります。

また、子どもいうものは近距離にしかフォーカスが合いません。どうもそのように出来ているようです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんに抱っこしてもらった状態でお母さんの目を見る距離が一番よく見えるようになっているそうです。

また、小さな子どもは地平線とか、水平線とかは見えません。

雲の色や形の面白さに気付くようになったらかなり成長した印です。

そして、それはまた子どもたちの心の状態を示しています。
目のフォーカスと心のフォーカスとはリンクしているからです。
これは面白いですよね。
ですから、 身の回りのことばかりが気になってフォーカスしてしまう人は、夢や希望といった未来のことを語りません。
未来という時間に実感を感じることが出来ないのです。

未来という時間に心をフォーカス出来ないからです。
人の心の中では“空間的距離”と“時間的距離”は同じものなのです。だから、遠い過去や未来のことを考える時、人は“遠くを見つめるような目”になるのです。


明日も続きます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.01.11 18:28:50
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: