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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

森の声

2008.01.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
皆さんは赤ちゃんが声の出し方、言葉の話し方をどのように学んでいるのかご存じですか。

柔らかい声はからだを柔らかくしないと出てきません、強い声はからだの芯がまっすぐ通ってないと出てきません。

からだの動きは目で見ることが出来るので真似をすることは難しくありません。でも、声の出し方は見えません。だから子どもが間違った発音を覚えてしまうとその発音を矯正するのが難しいのです。

耳や喉に異常がないことが前提の話しですが、子どもが正しい発音、声の出し方を学ぶためには大人の声を聞いた時に、その声と共鳴するように自分のからだの感覚を調整する必要があります。そして、そういうことが自然に起きるのです。つまり、“あ”という声を聞くだけで、からだの中に“あ”という声を出す状態が生まれるのです。

これは声だけでなく、感覚でも同じです。
人は、“おいしい”というおいしそうな声を聞くと食べたくなります。
“苦しい”という苦しそうな声を聞くと、苦しくなります。
文字で読んだだけではからだは反応しません。

(テレビでは無理です、特に子どもの場合。)

赤ちゃんが大勢いる時、一人が泣き出すとみんな泣き出します。これも同じです。泣き声を聞いていると原因がなくても悲しくなってしまうのです。
悲しいことがあるから悲しくなるのではなく、からだが悲しい状態になるから悲しくなるのです。

このように、人間は共鳴する感覚と共鳴するからだを持っています。
だからこの“共鳴感覚”の働きが調子悪いとうまく模倣できないことになります。すると、微妙に他の子とは違った発達をすることになります。そして子どもは、他の子どもとの間に微妙に違和感を感じることになるでしょう。それが、他の子とのトラブルにつながることもあると思います。

ただし、これは個人差も大きいように感じます。
声や音に対する共鳴感覚が鋭い子もいれば鈍い子もいます。
動きに対して共鳴感覚が鋭い子もいれば鈍い子もいます。
感情や感覚に対して共鳴感覚が鋭い子もいれば鈍い子もいます。
ただし、日常生活を送るのに問題がない範囲ならそれは才能であり、個性の範囲です。

この感覚そのものの問題は脳の機能に由来する先天的なものなのでここでは扱いません。あまり他の子と違う場合は程度によって専門家の治療が必要になると思います。

程度がひどければ、普通の子育てが出来なくなり子育てが困難になります。知的に遅れているわけでもなく、普通に育てているのに、普通に育たないからです。子どもも不安が強くなったり、イライラしたりするでしょう。

でも、子どものからだ育てを考える場合にはそういう感覚のことを考えることから始める必要があります。
子どもは自分のからだの使い方を周りの人のからだの使い方を見て模倣し学習しているからです。
だから日本人は日本人らしいからだの使い方をして、欧米人は欧米人らしい(そんなのがあるのかどうかというつっこみは不要です、流れで理解してください)からだの使い方になるのです。

ということは、

周囲の人間が毎日コマ回しをしていれば、教えなくてもコマを回せるようになります。
周囲の人間が毎日竹馬で歩いていれば教えなくても竹馬で歩くようになります。
人間が日本足で歩いているのだって同じことなんです。
周囲の人がみんなハイハイで歩いていたら、子どももハイハイでしか歩かないのです。

私は、高校の時毎日プールの脇で、水泳部の練習を身ながらお弁当を食べていました。
(私は水泳部ではありませんでしたけど・・・)
そこにバタフライの上手な選手がいて、“かっこいいな”と思いながら毎日見ていました。
そうしたら、なんと見ていただけなのにバラフライが泳げるようになってしまったのです。

そういうことです。


続きます。





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Last updated  2008.01.24 08:29:57
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