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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.01.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
親子で一緒に造形をするワークをすると必ず聞く言葉が“あぶない”です。

ちなみに、子どもとは2,3才の幼児です。
そして、お母さんが代わりにやってあげてしまいます。

公園などで遊んでいてもちょっと高いところに登ると“あぶない”と降ろされてしまいます。
今、子どもが何かに挑戦しようとすると何でもかんでも“あぶない”といって止めてしまうお母さんがいっぱいいます。

そのくせ、車が通るような道路などで手をつながないで子どもを勝手に歩かせていたり、子どもを自転車の後ろに乗せたまま、自分は自転車を止めて近くのお店で買い物をしているお母さんもいます。
ある時、その自転車から一人で降りようとしている子がいて自転車が傾いたので思わず抑えてあげました。お母さんは近くのお店で買い物中でした。
これで倒れたら子どもが叱られるのでしょうね。

公園などでもお母さんは携帯に夢中で子どもの状態には無関心です。子どもが道路へ飛び出してしまったり、滑り台から落ちでも気付かないでしょうね。



また、子どもがうまくできないと代わりにやって上げてしまう優しいお母さんがいっぱいいます。
泣かれるのが嫌なようです。
だからいつまで経っても出来るようになりません。
そして、子どもはお母さんに依存するようになります。

子どもが出来ない時には代わりにやってあげるのではなくちょっと補助をしてあげればいいのです。ハサミでうまく切れない時でも、ほとんどの場合お母さんが紙を持ってあげれば子どもでもキレルのです。切るのはあくまでも子どもです。

それと、子どもがちょっとケガをするといつまでも“だいじょうぶ、痛かったね”と言い続けるお母さんもいっぱいいます。まあ、1,2回はいいのですが、ズーッと言い続けるのです。自分に言い聞かせるように・・・。

もしかしたら、子どものことを思って“あぶない”と言っているのではないのかも知れません。
お母さんが不安なんでしょう。
また、簡単に手伝ってしまうのも子どもに泣かれる、ぐずられる、時間を取られる、ダラダラと付き合わされるのが嫌で手伝ってしまっているのかも知れません。

もしそうでないとしたら申し訳ないのですが、どう見てもそうとしか見えないお母さんがいっぱいいるのです。

子どもはいつでも何かに挑戦しています。

でも、今のお母さん達はあまり子どもに挑戦をさせません。
お母さんがやらせたいことは“なんでやらないの”と尻を叩くのに、子どもがやりたいことはやらせてあげません。

それは多くの場合子どもが挑戦したいのは危険であったり、初めてのことであったり、予想がつかないことだからです。そして、みんなお母さんにとっては価値のないものばかりです。
子どもはだから挑戦したいのですが、でも、お母さんはだから止めてしまいます。

なぜかうちの4人の子どもたちはみんな木登りが得意です。
長男が3才の頃公園で一緒に遊んでいたら、ジャングルジムに登りだし、アッという間にてっぺんまで行ってしまいました。それで、周りのお母さん達が“あぶない、あぶない”と騒ぎ出したのです。



でも、お母さん達はその逆です。
子どもから離れたところで友達同士でペチャクチャ話しをしていて子どもの様子を見ていません。それで、何かの拍子に自分の子が危ないことをしていることに気付くと突然大きな声で“あぶない!”と叫びます。
でも、これはかなり危険です。
それが木登りや塀歩きのようなものなら子どもはその声に驚いて落っこちてしまうことがあるからです。
お母さん達が子どもを危険な状態にしてしまっているのです。

昔の子どもたちは大人の目の届かないところで遊んでいましたから、日常的にとんでもないことをやって遊んでいました。火遊びをしていて近くの小屋を燃やしてしまったというお母さんもいました。道志村で藤のツルにつかまってターザンロープのように、ガケから飛び出す遊びをしていたというお父さんもいました。もちろん、落っこちたら死んでしまうようなガケです。男の子は肝試しのような危険な遊びが大好きなんです。

そのターザンロープのお父さんに“落っこちてケガをした子はいませんでしたか”と聞いたのですが、“そんなドジなやつはいなかった”ということです。

子どもも危険な遊びでは真剣になります。集中します。また、それなりの自信がないとやりません。周りもやらせません。事故があったら自分たちの責任になってしまうし、もう二度とその遊びが出来なくなってしまうからです。

昔の、子どもたちはそういう遊びの中でからだを育てていました。
今の子どもたちのように、体操教室に通って安全な場所で、インストラクターに指導してもらうようなからだ育てではありません。

この両者では子どもの中に育つものがまったく異次元のものだと言うことがお分かりになるでしょうか。遊びの中で育つのは心とつながったからだです。
でも、体操教室で育つのは心とつながらないからだです。

その延長に、一昨日書いた現在の子どものからだの状態があるのです。

以下の絵本の中では新しく来た校長先生が、むかし遊びを通して子どもたちに挑戦することを体験させています。

面白いですから、どこかで探してお読み下さい。






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Last updated  2008.01.27 07:20:06
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