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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.02.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日本の教育システムの中には「表現教育」というジャンルが存在していません。日本人は“表現を大切にする”という価値観を持っていない民族のようです。


ですから、私の周囲のお母さん達もみんな表現から逃げようとします。中には、表現することに臆さない人もいますが、でも、表現の仕方が下手です。そういう人のほとんどが胆汁質が強い人ですが、でも、表現の方法を学んでいないので自分の表現はするのですが、他の人の表現を読みとることができません。また、ただ自分の言いたいことを吐き出すばかりです。
そんな時、他の人はただ黙って聞くばかりです。“言っても無駄”だと感じるからです。

ただし、胆汁質が強い人は言葉での表現は得意ですが、身体的な表現は嫌がります。
多血質や(意外なことに)憂鬱質の人は身体的な表現が比較的得意なはずなんですが、でも多血質は恥ずかしがって、そして憂鬱質は怖がって表現することから逃げます。

但し、多血質の人は仲間と一緒なら、また憂鬱質の人は誰も見ていないところで一人の時なら表現できるように思います。いずれの気質の人でも自分の子どもに対してなら素敵な表現をしている人がいるからです。でも、大人に対してだと逃げてしまうのです。対等な相手との間で自分を表現することが出来ないのです。

(でも、日本人は匿名になると急に表現を始めます。ただし、自分勝手でルール無視の表現です。それだけ表現したいことが溜まっているのでしょう。でも、それを正しく表現する術を持っていないのです。また、身内の中だけでは雄弁という人も多いようです。つまり、日本人はそれだけ他の人に評価、否定されることを恐れているのでしょうね。日本人は評価されることに対して異常に敏感ですからね。)

そんな日本でもコミニケーションの大切さは色々なところで語られています。


でも、不思議なことに、それにも関わらず日本では家庭の中にも、学校の中にも、社会の中にもそのコミニケーションを育てるシステムは存在していません。積極的に子どものコミニケーション能力を育てようとする意志も感じません。

昔の日本の社会では人は「個」ではなく「役割」で生きていました。その名残は、“山田太郎さん”ではなく、“山田くんのお父さん”という日常的な表現の中にも見いだすことが出来ます。

老人会などでも先ず自分の名刺を出したり、自分が昔勤めていた会社や役職のことばかり言う老人が多いという話を聞きますが、それも同じです。

日本では人は「個」ではなく「役割」として存在していたのです。だから、ただ黙ってその役割を果たしてさえいれば後ろ指を指されることはなかったのです。ですから、最低限のコミニケーション能力さえあればそれで困らなかったのです。
それだけ社会が安定していたということでもあります。役割というものが保障されていたのです。終身雇用という形態もその現れでしょう。

でも、現代の社会では役割は保障されていません。今は○○会社の部長でも、一年後はホームレスかも知れない時代です。そのような時代に必要なのは個人としての能力です。肩書きなど無力です。そして、その個人としての能力の根幹にあるのがコミニケーション能力なのです。

でも、実際には多くの大人が子どもの学力にばかり夢中です。
でも、学力など社会に出たら何の役にも立ちません。そんなこと大人はみんな知っているはずです。
確かに、昔はいい大学を出ることで、いい会社に入ることもできたのかも知れません。でも、それは過去の幻です。それでもなぜかみんないい大学にはいるために、学力を上げることに夢中です。

これは異様な風景です。
妖怪に操られているのではないかとさえ思えます。


本当に子どもの幸せな一生を願っているのなら、学力よりもコミニケーション能力を育ててあげて下さい。そして、実はコミニケーション能力が高い子は学習能力も高いのです。
みんな土の栄養や、根っこや幹を大切にしないで果実ばかり大きくしようとしているのです。だから、おかしなことになってしまっているのです。

と、コミニケーション能力を育てることの大切さを書いたところで、ここからが本題です。
ここまでは前ふりです。

問題は、では子どものコミニケーション能力を育てるためにはどうしたらいいのかということです。



ということで続きます。





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Last updated  2008.02.06 10:09:14
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