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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.05.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
天然堂さんから以下のようなコメントを頂きましたのでこのことについて少し書いてみます。

>私は自治会や子ども会、PTAなどに参加して思いを強くしたのですが、親が学ぶ場が必要なのではないだろうかと…どんなしかけが有効でしょうか?

最近、子どもの事件や子どもの様々な問題が語られる時“家庭教育”の重要性が謳われます。そして同時に、その親を教育する必要性も語られます。
子どもにも色々な問題が現れていますが、親も親で「モンスターペアレント」「モンスターマザー」という言葉で表されるようにおかしな親が増えてきているからです。
というより、子どもの問題は親の問題が子どもを通して現れているだけですからそれは当然のことです。

でも、もっと考えるとその親のさらに親の問題が今の若い親を通して現れているだけなのです。ただ、世代を経るに従って問題が深刻化してきているので、今の親や子どもたちが急におかしくなったように見えるだけなのです。

つまり、今の若い親たちのことを嘆いている世代の人たちがその問題のある若い親たちを育ててきたのですから、今さら古い価値観を持ち出して若い親たちを再教育しようとしても無駄だということです。今の年寄り達にそれが出来るなら、最初からそういう親が生まれてこなかったはずだからです。そんなことをしたら余計に問題が深くなってしまいます。

でも、そんな子どもたちでも、また若い親たちでも今の自分に満足して幸せなのかというとどうもそうではないようです。昨今の若者の自殺の増加を見ていると、非難されいる立場の若者達、子どもたちも苦しいのです。 苦しいけどどうしたらいいのか分からないのです。そんな時どうしたらいいのかという教育を受けてこなかったからです。
だから、非難ばかりしても、罰則を厳しくしても無駄なんです。“死刑になりたいから人を殺した”という若者に対して、罰則は意味がないのです。

今、必要なのは正解を押しつけることではありません。若者達はそんなことにはうんざりしています。 正解ばかり押しつけられて来たから正解のない現実の生活の中で迷子になってしまっているのです。

ですから、これは「心の教育」などという“きれいごと”でなんとかなるような代物ではありません。道徳的な話を聞かせて、道徳的なビデオを見せても、それを“正解”として押しつけたら、かえって反発するだけです。そんなもの自分の人生を生きるためには何の役にも立たないのです。

じゃあ、どうしたらいいのかということです。
結論から言ってしまえば、“自己教育の場”を作ることです。それ以外に方法はないと思います。自分で気付いて、自分で発見し、お互いに刺激しあいながら成長する場を作るのです。

その時、造形的な活動、芸術的な活動、表現活動、グループによる創造活動などが非常に有効になります。いずれも今の日本の教育、子どもたちの生活の中にはないものばかりです。
そして、これらは今の子どもたちが苦手なものばかりです。

実際、様々なところで子どもを集めて色々な活動をしていますが、その多くは単なる自然体験かスポーツかゲームのようなものばかりです。つまり、指導者の下で受け身的に体験することが出来るものばかりなのです。

では、自治会や子ども会、そしてPTAなどがそのような“大人の自己教育の場”になり得るかというとそれはなかなか困難だろうと思います。
色々な人から聞こえてくる色々な情報によると、そういう場の多くは一部の権力者が実権を握って場を支配していることが多いようですから。そういう場では話し合いすらまともに出来ないでしょう。そのような状態では自己教育は難しいでしょうね。

でも、それもそれで仕方がない部分もあるのです。誰かが決めて、誰かが責任を持たないと物事が先に進まないのに、日本人の多くはその責任から逃げようとしてしまうからです。だから、みんな受け身的にしかそういう活動に参加していないのです。だから、支配者も生まれるし、支配者がいるから物事が効率的に進んでいくのです。

じゃあ、どうしたらいいのかという問題です。
一つ考えられるのは、自治会や子ども会、そしてPTAなどで、子どもたちのための造形的な活動、芸術的な活動、表現活動、グループによる創造活動の場を作ることです。


そして、大人たちがそこでの子どもたちの姿、変化、成長に触れることです。
すると、子どもが成長すると大人も刺激を受けるのです。子どもは大人の鏡ですが、同時に大人も子どもの鏡だからです。子どもが一生懸命に頑張っている姿を見ると、大人も“もう少し頑張ろうか”と思い始めるのです。

ですから、そういう場での子どもたちの変化、成長をちゃんと見ることが出来る人が、それをみんなに報告して、みんなの意識を子どもの成長に向けるようにするのです。 子どもの成長をみんなで喜ぶことが出来る雰囲気を作るのです。そうすると、大人も成長を始めます。

但し、子どもの成長に気付き、それをみんなに伝えることが出来る人がいないと、どんなに子どもによいといわれることを子どもたちに体験させても、“やらせるだけの活動”になってしまい、子どもも大人も成長しないでしょう。

でも逆に言えば、日常的な子供会や地域の活動の場でも、子どもの成長をしっかりと見ることが出来て、それをみんなに伝えることが出来る人がいるなら、そのグループは成長していくのです。

子育て支援の場でも、お母さんが子どもの成長に気付くように、またそれを喜ぶことが出来るように誘導してあげることで、お母さんもまた子どもと共に成長を始めるのです。



そして、それは誰にでも出来ることですよね。





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Last updated  2008.05.03 09:22:35
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