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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.06.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(親子げんかについては明日書きます)

秋葉原で25才の男性による凄惨な通り魔事件がありましたね。
まだ事件の詳細ははっきりしませんが、この事件の核心は明らかに子どもの時の問題ですね。子どもの時から押さえ込まれてきた問題が一気に吹き出したと言うことなのでしょうね。
「生活に疲れ、世の中がいやになった。人を殺すために秋葉原に来た。誰でもよかった」などと供述している。
と語ったそうですが、25才でもう人生に絶望しているのです。子どもの時からの絶望の積み重ねがないと25才でこんな状態にはならないのです。

また、asahi.comのニュースを見ていたら以下のような記事も出ていました。
家庭裁判所が、虐待されている子どもを保護者から強制的に離して施設に入所させることを承認した件数が、昨年1年間で195件にのぼり、過去最多となったことが、最高裁のまとめで分かった。暴行など身体への虐待やネグレクト(育児放棄)などの深刻な虐待が増えているという。

今週、知り合いの幼稚園で話しをさせて頂くのですが、そのテーマが「被害者にならないために、加害者にならないために」というものです。園長から希望されたテーマです。

多くのお母さんが自分の子が何らかの被害に遭うことを心配しています。それと同時に、自分の子どもが将来加害者になってしまうのではないかと心配しているお母さんも少なからずいます。まあ、そういう心配をしている方のお子さんは大丈夫だろうと思いますが、現代の問題は被害者にならないような子育てと、加害者を育ててしまう子育てが分離出来ていないということなんです。

お母さんが子どもを囲い込み、外で遊ばせず、危険なことをさせず、ケンカもさせず、大人から遠ざけ、地域から遠ざけ、仲間から遠ざけ、自然から遠ざけ、ゲームや物やお金はいっぱい与え、勉強という競争に追い立て、成績で子どもを評価し、褒めることをせず、命令し、刺激の多い生活をし、成績や、権力や、お金といった大人の価値観だけを押しつけ、子どもが自分の意志と発想で自由に行動出来る場と時間と仲間を取り上げてしまっています。
これで、バランスの取れた素敵な大人になるわけがないのです。


じゃあ、皆さんの考える“素敵な大人”ってどんな人ですか。
・自立している人
・責任感がある人
・明るくて生き生きとしている人
・仕事に自信を持っている人
・家族や仲間を守ることが出来る人
・明るい人
・楽しい人
・真面目な人
・責任感のある人

どうですか、こんなところじゃないですか。

みんな同じじゃないですか。(家族は“仲間”、仕事は“自分の活動”と読んで下さい。)

つまり、“素敵な子ども”と“素敵な大人”は本質的に同じなんです。素敵な子どもが成長して素敵な大人になるのです。大人になって急に素敵な大人に変化するなどということはありえないのです。(ただし、大人になってから苦労を重ねて素敵な大人に成長する人はいます。でも、まれです・・・)

そして、“素敵な子ども”は子どもを管理しない事で育ちます。
と書くと、“じゃあ、好き勝手にさせればいいのか”と噛みついて来る人がいます。
そういう人は、頭の中に“管理”か、“放任”かという二つの考え方しか存在していないのです。観念論に支配され、現実に即した物の考え方が出来ないのです。もっとも、日本の教育では“現実に即した物の考え方”など教えてくれませんからしょうがないのですけど・・・。


そしてそれは最終的にちゃんと“大人の世界”につながるようになっています。それが子どもの本能なんです。だから、それを手助けしてあげるだけで子どもは自分の力でどんどん伸びていくのです。

声を大にして言いたいことは、子育てや教育は本来子どもと大人の共同作業だということなんです。 実際、共同作業でないと成り立たないのです。

それを“大人だけの仕事”だというように勘違いしてしまっているので、押しつけになってしまっているのです。
子どもが出来るようになりたいことは禁止し、子どもが学びたいことは否定し、大人が学ばせたいことばかりを押しつけてしまっています。これで無気力にならないわけがないのです。

学力が低下しているのも、ゆとり教育のせいではありません。子どもたちが無気力になってしまっているからです。無気力な子どもが能動的に考えることを期待する方が無茶なんです。
だから、脅迫やアメやムチが必要になるのです。

子どもが今何ができるようになりたいのか、何を知りたいのか、そういうことは子どもを観察していればすぐ分かります。そして、状況に合わせて手助けしてあげます。すると、子どもと大人のつながりが生まれます。すると、信頼関係が生まれます。
子育ても、教育もここから始めないと大変なことになります。





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Last updated  2008.06.09 07:17:13
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