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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.06.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日も書いたことですが、人間は感情の動物です。


嫌いな勉強は身が入りません。頭も働きません。出来るのは無色透明にしてただ暗記してしまうことだけです。算数であろうと、国語であろうと、社会であろうと、道徳であろうと、全て暗記で対応してしまうのです。そうすれば、好き嫌いと関係なく処理することが出来ます。でも、本来国語を学ぶためには国語的な感覚と考え方が必要です。というか、国語を学ぶのは、そのような感覚や考え方を学ぶためでもあるのです。それは算数でも、理科でも、社会でも同じです。

皆“質”が違うのです。でも、“暗記”という方法はその“質の違い”を消してしまいます。ピーマンが嫌いな子にピーマンを食べさせるためにピーマンらしさを消してしまうのと同じです。まあ、ピーマンはそれでもいいのですが、勉強はそれではこまります。なぜならその質の違いが分からない人は、どんなに知識をいっぱい持っていても実際には何にも使えないからです。それでは何にも勉強していないのと同じなんです。そして日本には何にも勉強することが出来ないまま大人になってしまった人がいっぱいいます。

子どもたちに試験のためだけでない勉強をやらせようと思ったらまず勉強を好きにするしかありません。算数って楽しい、国語って面白いということを体験させるのです。そして、そのように子どもたちの感情が動くように授業を進めていくのです。それはつまり、学ぶことで子どもたちの感情を育てると言うことでもあります。学習というものは本来“感情教育”なんです。そして、だから学ぶことは全て道徳教育なのです。知識で道徳を教えても有害無益です。
そのように理解することで、算数も国語も音楽も絵画も体育もみなつながるのです。そして、子どもの育ちを支える力になるのです。

でも、文明というものはその感情の働きを否定します。感情というものに価値を認めません。文明社会ではお金に換算出来ないものには価値がないのです。
一方、文化はその感情に価値を見いだします。文化は感情が生み出してきたものだからです。でも、その文化を文明の機器で扱うようになった途端に文化からも感情の価値が消えてしまいました。なぜなら、文明の機器は生の感情を伝えることができないからです。機械が伝えることが出来るのはデータだけです。
文化は生身の人間が伝えないことにはその生命が消えてしまうのです。たとえば、消滅しつつあるお祭りの記録を取ってそれを全く同じように再現したとしても、それは博物的、剥製的な文化であって生きている文化ではありません。文化は、直接人から人へと生き生きとした感情と共に伝えられないと死んでしまうのです。


ハタキを掛ける時に動く感情と、ホウキで床を掃く時に動く感情は違うのです。けん玉で遊んでいる時の感情と、竹馬で遊んでいる時の感情も違うのです。ですから、多様なからだの使い方を必要とする生活や遊びは、多様な感情を育てることが出来たのです。でも、ボタンを押すだけでは感情が動きません。

さらには、いつも受け身で生活しているだけの生活では感情は育ちません。自分の感情に対する気付きも生まれません。ですから、 受け身でばかり生活していると、“自分”が分からなくなってしまうのです。人は、他者との能動的な関わりの中で自分の感情に気付き、自分を発見するのです。
だれでも知っているように、鏡の前でやるスピーチと、実際に大勢のお客の前でやるスピーチは同じではありません。目の前に大勢人がいると、自分の感情が自分を邪魔するのです。その時、“他者”としての自分と出会うのです。そして、“自分”に気付くのです。
“表現”するということはそういうことなのです。鏡の前のスピーチでは自分と出会えないのです。自分以外の人との関わりがないと自分と出会えないのです。

ですから、自分の感情がよく分からない人は、それまでにちゃんと他者と向き合ったことがないと言うことなんです。それはつまり、能動的に生きてこなかったということでもあるのです。

そして今そういう人がいっぱいいます。ワークをやっても自分の感情が分からないと言う人が多いのです。
そして、自分の感情が分からない人は他の人の感情も分かりません。子どもの感情も分かりません。だから支配しようとしてしまうのです。

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<お知らせです>
9月から茅ヶ崎で子どもと大人の表現を主体とした「表現共育クラス」を始めます。毎月、第1,3木曜日の3:30~5:00です。

募集対象は幼稚園の年中~小2までです。


その年齢を過ぎてしまうと自意識が強くなってしまい、素直に自分を表現することが難しくなってしまうからです。

ただし、大人も一緒に参加するのは大歓迎です。お母さんでも、大人だけでも結構です。子どもと一緒に表現遊びを遊びたい方是非ご参加下さい。
子どもを理解できるようになったり、親と子の信頼関係作りにもつながると思います。

内容は、声を出したり、歌ったり、踊ったり、動いたり、遊んだり、絵を描いたり、ものがたりを作ったり、劇遊びをやったり、民族楽器で遊んだりと、表現を遊びとして総合的に扱っていこうと思っています。

参加費は月謝という形で月3000円(子ども一人)になります。(親子一緒に参加する大人は参加費不要です。大人だけの参加の場合は子どもと同じ参加費になります。また、参加者の都合でお休みしても返金出来ませんのでご了承下さい。)




時間は3:30~5:00、会場は 茅ヶ崎青少年会館 2Fホールです。

参加費は1000円(子ども一人あたり・大人だけの時も)
大きな声を出したり、思いっきり動いたりします。動きやすい服装でおいで下さい。スカートは原則不可です。また、可能なら裸足でお願いします。無理なら動きやすい上履きをお持ち下さい。

お申し込みは 「ネネムの森」 までお願いします。





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Last updated  2008.06.14 08:46:05
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