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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.06.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(昨日からの続きになります)

昨日も書いたようにみんなが個人の問題だと思っていることでも、実は日本という国の文化の問題だということが少なくありません。母音を大切にする日本語を母国語にしている人と、子音を大切にしている英語を母国語としている人とでは脳の働きも違うという研究もあるくらいです。

自己表現が下手だというのもそれは日本人一般の問題です。ですから、それを自分の欠点だと感じたり、恥ずかしがったりする必要は全くありません。日本人は自己表現は下手ですが、その代わり相手の気持ちを読みとる能力は高いのです。(高かった?)ただ問題は、今みんなが気持ちを読み合うばかりで絡み合ってしまって身動きが取れなくなってしまっているということです。

昔の村社会では価値観や社会秩序がはっきりとしていたし、相手の個人的な情報も分かっていましたからこんなにもがんじがらめに絡み合うことも少なかったと思うのですが、現代では価値観が多様化し、社会秩序も混乱して相手が見えなくなってしまっているだけに、相手の気持ちを読みとろうとすると余計におかしな事になってしまうのです。

そういう状態の中では、みんながみんな相手に縛られていると感じて負の感情がどんどん溜まっていくばかりです。でも、本当は誰も縛ってなんかいないのです。相手の気持ちを読みすぎて自分で自分を縛っているのです。

他のお母さんがいる前では自慢していると思われるのが嫌だから子どもを褒めることが出来なくて、子どもを叱る時は“ちゃんと仕付けていますよ”とアピールするために子どもは聞いていなくても他のお母さんには聞こえるように大きな声で叱っています。

それで、子どもに申し訳ないと思って、反省したり、家に帰ってきてから子どもを褒めたりしています。でも、自分を表現することなく、人目を気にして生きている限りストレスも悩みも増えるばかりで減ることはありません。

でも、実は自分の子どもを叱りたいお母さんは多くないのです。褒めてあげたいと思っているお母さんの方が多いのです。だから、そういうことをはっきりと言って、そして態度として表現していれば最初は“え!”という反応をされても、次第に他のみんなも子どもを褒めるようになるのです。だって、その方が楽だし、楽しいからです。

みんな早くそんなバカバカしい縛り合いなんか止めたいと思っているのに、勇気ある最初の一人が出てこないのでみんないつまでも縛り合って、傷つけあって苦しんでいるのです。これは悲劇です。


そうやってお互いに意地を張り合っているのでコミュニケーションが成り立たないのです。

でも、それでは子どもが悲劇です。群れ遊び体験が出来ない今の子どもは家庭の中でしかコミュニケーションや自分を表現すること、相手を理解する能力を育てることが出来ないからです。

その家庭の中が意地の張り合いでフリーズしてしまっていたとしたら子どもは人と人とのつながり方を学ぶことが出来ないまま成長するしかありません。

どうかちょっとの勇気を出して下さい。
そのちょっとの勇気で世界が変わるのです。だって、みんな誰かが変えてくれるのを待っているのですから。

“自己表現”とはそのちょっとの勇気なのです。





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Last updated  2008.06.27 06:22:17
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