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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.06.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は6月25日の続きです。
めろめろさんが書いて下さった


実際にはお腹の底からマグマが噴出してくるような感じで、自分でコントロールするのは難しいと感じてしまうのですが。


というコメントへのお答えの続編です。

先日は、

一般的に、“私の感情”とか“私のからだ”というような表現をするが、じつは“私”という意識は感情やからだの一部に過ぎなくて、感情やからだの世界の方が“私”という意識の世界より広いので、コントロールするのは無理です。正確には、感情の中の私、からだの中の私なんです。
だから、コントロールしようとするのではなく、付き合い方を学ぶ必要があるのです。

というようなことを書きました。
“私”という意識は感情の海に浮かんだ小舟のようなものです。
海が荒れている時、その小舟が海を静めようと思っても無駄ですよね。そんなことやっていたら転覆してしまいます。そうではなく、波を読み、風を読んで、無理をしないでその荒れた海とうまく付き合っていればそのうちに収まるのです。


また、自分の感情は自分の子どもと似ています。
だから、25日にも書いたように、自分の感情との付き合い方が上手な人は子どもとの付き合い方も上手なんです。
そして、感情やからだの場合と同じで、“私の子ども”という考え方も間違っています。私達は伝えられてきた生命を子どもに伝えただけですから、正確には生命でつながった“私達の子ども”なんです。“私達の子ども”を“私の子ども”と勘違いしてしまうから話しがおかしくなるのです。

皆さんだって自分の親に“あなたは私のものだ”と言われたら反発したくなるでしょ。

ということでその付き合い方です。
まず、自分の感情を自分の子どものように向き合ってください。そして、否定しないでその声を聞いてあげて下さい。ただ、押さえ込まれてきた子どもが思春期になって暴れ出すように、抑え込まれてきた感情が怒りという形を取って暴れ出すかも知れません。

でも、その怒りの背後にある感情を感じ取ってあげて下さい。きっと、寂しさや悲しさがいっぱい詰まっているはずです。寂しさや悲しさがいっぱい詰まってくると、“怒り”という鎧を着てしまうのです。そして、自分でもその鎧の下の本当に姿に気付かなくなります。すると、いつでも“戦いモード”になってしまうのです。これ以上寂しい想い、悲しい思いをしたくないのと、そのことを想い出したくないからです。

また、感覚に意識を向けてみて下さい。感情に振り回されている時には感覚は鈍くなっているはずです。怒っている時にはどんなに美味しいものを食べても美味しくないのです。どんなによい景色を見ても何も感じないのです。どんなにいい匂いをかいでもうとっりしないのです。
だから、感情に振り回されている人は子どもからの小さな声を聞き取ることが出来ないのです。そして、支配しようとしてしまうのです。

森に出て風の音を聴いて下さい。肌に語りかけてくる風の言葉を聞いて下さい。草や花々の色や匂いを楽しんで下さい。森の音に耳を澄まして下さい。風に揺れる枝葉のダンスを楽しんで下さい。
最初は退屈な時間かも知れません。でも、退屈でもひたすら感覚からのメッセージに耳を澄ましていて下さい。


それは家の中でもできることです。
音楽に耳を澄ましたり、毎日の食事の味を丁寧に感じたり、家事や育児をしながらでも、自分の感覚に感じてくるものを丁寧に受け取って見て下さい。

人は感じる力が鈍くなってくると支配的になってくるのです。感じる力は“聴く力”だからです。よく聴こうとする人は支配などしないのです。これはモアイさんがいつもおっしゃっている“観察”も同じです。

また、ストレッチや整体やヨガなどをやって自分のからだとの対話の仕方を学んで下さい。感情はからだの中にため込まれて、からだの力を借りて出てくるからです。
からだは感情と“私”という意識の真ん中にいて、感情と意識の仲介役をやっているのです。

そして、感情のコントロールは出来なくてもからだのコントロール(付き合い方を学ぶということ)なら訓練次第で可能になります。
だから、古今東西の精神修行法ではみなからだにアクセスするのです。

野口体操、整体、太極拳、ピラティス、ヨガ、何でも静かに自分のからだとの対話を促すような活動ならOKです。ただ、ジャズダンスのようにリズムに乗って動くものや早い動きの活動はストレス発散にはなるでしょうが感情の声を聴く手助けにはならないと思います。また、音楽をかけて行うもの、指導者の号令に従って動くものもお勧めしません。意識が自分との対話に向かわないからです。

ただ、そのようなものは生活を楽しくして感情のエネルギーのガス抜きには役に立ちます。筋肉が増えれば意志も強くなります。人間は筋肉が少なくなってくると憂鬱的になってしまうのです。





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Last updated  2008.06.28 06:06:40
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