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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2008.09.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
友人のかめおかゆみこさんは「声美人」と言われているそうです。彼女は声で語りかける通信も出しているのですが、確かに声を聞いていると「素敵な人だな」ということを感じることが出来ます。

(誤解しないでくださいね、「声だけ美人」と言っているわけではありませんからね。実物はどうなのかは会ってお確かめ下さい。)

彼女は自分の感情を声に載せることができます。言葉と声を一致させることが出来ます。しかもそれを意識的にやることができます。まあ、演劇をやっているわけですからある意味で当然なのかも知れませんが、でも普通の人にはなかなか出来ません。

現実の生活の場では誰でも自分の感情に従って声を出しています。元気な時には生き生きとして張った声になります。嬉しい時には弾むような声になります。悲しい時には沈んだ声になり。退屈な時には単調な声になります。無意識にそういう声になってしまうのです。

でも、絵本を読んだり、物語を読んだりすると突然「棒読み」になります。それは書かれている内容が自分のこととは無関係の内容だからです。すると、お話を声を通して伝えることが出来なくなります。するとお話にリアリティーがなくなります。聞いている子がお話の世界に浸ることが出来なくなります。

その逆に、声を作って演技する人もいます。怖い場面では怖そうな声を出し、嬉しい場面では嬉しそうな声を出すというようにです。でも、それは不自然です。確かに棒読みよりは楽しめるかも知れませんが、でも、それはその演技している人の芸を楽しんでいるだけでお話を楽しんでいるわけではありません。無理に声を演技してしまうと、子どもはお話の世界に入ることが出来なくなってしまうのです。

ある男の人が、めいっぱい演技して絵本を読んだそうです。そのお話を聞いた子どもの感想は“面白いおじちゃんだった”だそうです。そういうことです。

じゃあ、どうしたらいいのかということですよね。普通の人は棒読みに読むか、お話の状況に合わせて演技で声を出すか、そのくらいしか思いつきませんよね。ちなみにお母さんが子どもに本音ではないことを言う時にも声の演技をしています。でも、子どもはすぐにその演技に気付きます。

そのことに気付く簡単なワークがあります。まず、参加者に「私の手の中に丸い玉があります」と言ってもらいます。この時点ではほとんどみんな棒読みです。今度は両手で実際に玉を持っているような仕草をしてもらいながら言ってもらいます。すると、かなり実感が出てきます。でも、この時点でも棒読みの人はいっぱいいます。それで、次に本物の玉を持ってもらってよく手の中で感じてもらいます。「丸い玉を持っているとどんな感じがしますか」と聞くこともあります。すると、「すべすべしている」とか「気持ちがいい」とか色々な感想が出てきます。


すると、実際は玉は手の中にないのににはちゃんと玉が手の中にある声になっているのです。

この時演技は出来ません。人は何かを感じている時には演技できないのです。逆に言うと演技している時には感じていないのです。演技している時には演技している自分のことばかり考えているのです。

人が実際に感じながら話す時、大げさな表現などしなくてもちゃんと気持ちは伝わるのです。感覚から出た声が相手の感覚に響くからです。
お母さんが“優しくしなさい”と言っても、その声に子どもが優しさを感じなければその言葉は子どもに届きません。
“あなたのためよ”と言っても、実際に子どものことを大切に思っている気持ちから出た声でなければ子どもは簡単にその嘘を見抜きます。そして悲しくなります。

これでかめおかさんの「声美人」の正体が分かってきましたよね。
かめおかさんは相手の気持ちを感じ、自分の心を感じ、そこから自然に出てきた声に言葉を載せているのです。だから聴いている人は実際に自分に話しかけられているように感じるのです。

これはしつけなどの場合でも同じです。自分自身の心とからだから素直に出た声と言葉で、子どもの心とからだに届く声で語りかけないことには何回言っても、どんなに叱っても何も伝わらないのです。

そしてそういうことが出来るようになるためにはお母さんが自分の心やからだとしっかりと向き合う必要があるのです。





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Last updated  2008.09.24 08:31:03
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