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森の声

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2012.01.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
子どもは「助け合うつながり」によって支えられている共同体の体験を通して「人間らしさ」を育てていきます。

もっといえば、そのような共同体の体験がない子は、どんなに高い能力を育てることが出来ても、「人間らしさ」を育てることは出来ません。

このことが分らない人は「人間らしさとは何か」ということが分らない人です。

今、助け合うことが出来ない人、他の人とつながることが苦手な人が増えています。そして、その状況は子どもたちにおいてますます加速しています。

大人であれば、それでも理性の働きによって、または利害関係によって、頑張って他の人とのつながりを維持することが出来ます。だから心もからだも疲れてしまうのですが、でも、無理をすれば出来ないことではありません。

でも、それは大人の話です。

本当は、「学校」もこの「人と人のつながりによって支えられている共同体」としての要素を持っているはずなので、それが機能すれば子どもたちは「共同体」の体験が出来るのですが、今の学校のシステムは子どもを管理するようにしか出来ていません。

子どもたちを点数化して競争させ、また常に「勉強しないと・・・」と子どもたちを脅かしているような場では「助け合うつながり」は生まれようがないのです。そして子どもたちは苦しくなります。

なぜなら、子どもの育ちには「つながり」が必要だということを、子どもたち自身が本能的に知っているからです。だから群れようとするのです。



自我というものがまだ未成熟な子どもたちは、自分を抑えることが出来ません。
また、子どもは目先のことしか分らないため、大人ほど「利害関係」というものを理解することが出来ません。そのため、いつでも衝動のままに動いてしまいます。

だから、子どもたちがどのような衝動を持っているのかという状態を見ていると、子どもたちが置かれている状況が見えてきます。

助け合ったり、他の子とつながったりすることが出来る子もいます。そのような子は我慢しているわけでも、無理しているわけでもなく、それがそのような子の衝動なのです。

そのような子は「助け合うことによって支えられている共同体」の体験がある子です。それは「家族」の場合が多いのですが、そうでない場合もあります。

それに対して、授業中でも自分勝手に動き回ったり、欲望や興味のままに行動する衝動が強い子が増えてきています。

そのような子は、何らかの障害を抱えているか、「助け合うことによって支えられている共同体」の体験をすることが出来ないまま成長してしまった子です。

昔もそのような子はいましたが、その多くは何らかの障害を持った子どもたちでした。ですから、そのような子がふらついていても学級が崩壊するなどということはありませんでした。でも、今では何の障害もない子どもたちもまた同じように行動します。だから、簡単に学級が崩壊してしまうのです。

助け合ったり、他の人とつながりたいという衝動こそが「人間らしさ」の根幹なのです。その「人間らしさ」が文化や文明を生み出し、そして、その文化や文明を現代にまで伝えてきたのです。

人類が、助け合ったり、他の人とつながりあうのが苦手な性質をもった動物だったら文化も文明も生まれなかったのです。

その「人間らしさ」が未成熟なまま大人になった人は、自分の衝動や欲求を抑えながら生きています。そのようなことが苦手でも、そのようなつながりの中で働かないことには収入を得ることが出来ないからです。



でも、助け合ったり、他の人とつながるのが好きな人は、成人した時、会社に入った時、結婚した時、子どもが生まれた時などには「自分の世界が広がった」と喜ぶのです。

この「助け合うつながりによって支えられている共同体」の最小単位が「家族」なんです。
そして、その共同体の要が「お父さん」なんです。

男女同権が叫ばれる社会でも、子どもがお父さんに求めるものと、お母さんに求めるものは同じではないのです。

それは生理的、動物的、歴史的現実なのでそのまま受け入れるしかないのです。





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Last updated  2012.01.21 09:34:55
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