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すべて、お楽しみさ… かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.09.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
心が自由な人は色々な視点から物事を見ることが出来ます。領土問題でも、韓国や中国の人たちの視点からも見ることが出来ます。子育てでは、子どもの視点からも見ることが出来ます。夫婦であれば、お互いの視点から物事を見ることが出来ます。

また、人間以外の視点も持つことが出来ます。犬や猫や、熊やキツネの視点になって見ることも、100年前、100年後という視点に立って見ることも、宇宙からの視点に立って見ることも出来ます。

思いやりも、優しさも、助け合いも、創造性も、その「心の自由」から生まれてきます。
「戦いの無意味さ」や「苦しみの意味」に気付くのも「心の自由」があるからです。

「想像」は誰にでも出来ますが、その「想像」が「創造」につながるためには「心の自由」が必要です。創造するためには「視点の切り替え」が必要だからです。

「創造力」のない人はその切り替えが出来ない人です。

「心が自由である」ということはそういうことです。

ですから、人間らしい人間を育てるために一番重要なのは、この「心の自由」を育てることなのです。

でも、この「心の自由」はなくても何も困りません。体に不自由があれば、色々と困ったことも起きますが、「心の不自由」は本人には自覚できないからです。だからやっかいなのです。



現代社会で生きて行くだけなら「心の自由」は何の役にも立たないのです。でも、人々がみんな「心の自由」を失ってしまったら、人類も地球も困ったことになってしまいます。

未来からの視点、次世代の子どもたちからの視点、地球からの視点、他の生き物たちからの視点、海や川からの視点を持つことがなく、人間が「自分」という視点、「人間」という視点だけにこだわって活動していたら、確実に自然や地球や人類の未来は破壊されてしまうからです。

自分だけを守ろうとする人は自分を守ることが出来ないのです。なぜなら全てはつながり、お互いに支え合っているからです。

オンブされている人が、オンブしてくれている人を痛めつけてしまえば、結局は自分も同じ運命をたどることになるのです。今、人間は地球や自然に対して同じことをしています。

でも、「心の自由」を失ってしまった人にはその事実が見えません。やっかいなことに、「心」はどんなに不自由になっても自覚症状がないのです。「心」を感じるのは「心」だからです。また、「他者の視点という鏡」を持っていないからです。

では、どのようにしたら子どもたちの「心の自由」を育てることが出来るのかというと、そこで「言葉」と「物語」が必要になるのです。

なぜなら、「他者からの視点」は「言葉」や「物語」の中にしか存在し得ないからです。

「私から見たあなた」「あなたから見た私」という二つの言葉でこのことを考えてみます。

私たちはいつも「私からあなた(他者)」を見ています。これが出来ない人はいません。でも、「あなたから見た私」をイメージできる人は多くありません。

でも、そのような視点があるということは理解することが出来ます。それは「あなたから見た私」という言葉があるからです。

「雲に乗って空から地球を見たらどんな風に見えるんだろうね」と、「空の上からの視点」に気付くことが出来るのも、「言葉」があるからです。



また、物語の中には、常に複数の登場人物の視点が現れます。「かぐやひめ」であれば、老夫婦の視点、かぐや姫の視点、かぐや姫と結婚したい若者たちの視点によって物語が展開していきます。

ですから、「かぐや姫」のお話を聞いたり、読んだりすることで、子どもたちはそれぞれの登場人物の視点を疑似体験することになります。

「物語」とはそういうものです。

ただし、「物語」を聞いて育った人がみんな「自由な心」を持つことが出来るようになるわけではありません。自由な心を育てるためには「聞く」だけでなく、「語る」ことも必要だからです。

「雲に乗って空から地球を見たらどんな風に見えるんだろうね」と問われて、自分の言葉で答えようとする時、初めてその視点を「自分の視点」として捉えることが出来るのです。



「聞くこと」と「語ること」がセットになって、「言葉」は完成するのです。

でも今、現代人は「語る言葉」を持っていません。





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Last updated  2012.09.11 08:24:10
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