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すべて、お楽しみさ… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.10.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日はangelさんからの以下の質問に答えさせて頂きます。



気ばかり張らないで ゆったり満足して喜びに満ちていて欲しいと思うのですが。
7歳は過ぎてしまいまいしたが、このくらいの年齢の子どもにしてやれること、自己肯定感を生むことはどんなことがあるでしょうか?


この問題は非常に難しいです。

今の時代、子どもの周りには子どもの育ちに有害なもの、子どもに与えたくないものが満ちています。

昔は男には「男の社会」があり、女には「女の社会」がありました。それと同じように、大人には「大人の社会」があり、子どもには「子どもの社会」がありました。さらにはカタギには「カタギの社会」があり、ヤクザには「ヤクザの社会」がありました。

それらの境界はあいまいでしたが、でも、それなりに世界が分離されてもいたのです。

でも、現代社会においてはそれらの境界は崩れてしまっています。そして「平等」の名の下に、単なる弱肉強食の社会になってしまっています。

今では、親がきちんと守っていなければ、子どもでも簡単にその弱肉強食の社会に巻き込まれてしまいます。

当然のことながら、テレビやネットなどの情報機器は相手が誰であるかの区別をしません。子どもでも簡単に死体の映像を見たり、人の殺し方を調べることが出来ます。

また、経済優先の社会では、「儲かるか儲からないか」だけが問題なのであって、その相手が大人であるか、子どもであるか、ヤクザであるかは問題にしません。



スナック菓子は少量ならOKでしょうが大量に食べるものではありません。炭酸飲料も少量ならOKでしょうが、そればかり飲んでいたらからだに悪い影響を与えます。

それは大人でも同じですが、子どもにはもっと強く悪影響を与えます。そして子どもにはその判断が出来ません。

ですから、大人が制限することになるのですが、子どもは目の前にあるのに見せてもらえない、食べさせてもらえない、遊ばせてもらえないことに対して不満を感じます。

テレビも、幼児期の子どもにおいては30分から1時間が限度だと思います。ゲームはゼロが望ましいです。

そうでないと、子どもが「仲間」や、「遊び」や、「自然」への興味を失い、テレビやゲームが与えてくれる強い刺激の方に夢中になるようになってしまうからです。そして、その時点で「自分の成長を喜ぶ感性」は失われて行きます。

直接子どもの育ちに悪い影響を与えるようなゲームもいっぱいありますが、そうでない、一見「子どものためのようなゲーム」でも、それで遊びすぎると子どもたちは現実世界への興味を失ってしまうのです。

そして、現実世界の中での活動によってもたらされる自分の自身の成長よりも、ゲームの中で獲得できる点数の方が気になるようになってしまうのです。

一度その世界にはまってしまうと、その世界から抜け出すのは困難です。なぜなら、子どもの感覚の働きや、能力や、価値観が「ゲーム仕様」になってしまうからです。

幼い子どもは、7才までに「自分が生まれてきた世界に対応するための基礎的な感覚や能力や価値観」を育てているのですが、幼いうちからゲームをやっているとその感覚や、能力や、価値観が「ゲーム仕様」になってしまうのです。

また、テレビばかり見ているとそれらが「テレビ仕様」になります。

でも、今ではほとんどの子どもがそのような状態になってしまっているため、子どもも大人もそのことに違和感も問題も感じていません。



でも、そのテレビやゲーム仕様の感覚や、能力や、価値観では、「苦しみから学び、成長する」ということが出来ないのです。また「自分の成長を喜ぶ体験」も出来ません。

そのため、そのような価値観の人は会社に入っても長続きしません。また、結婚しても夫婦の助け合いが出来ません。子育ても苦しむことになります。

「自分の成長を喜ぶ感性」を持っていないと、「助け合う」ということは出来ないのです。

ですから、angelさんが大切にしてきた子育ては正しかったのです。

でも、ただ遠ざけるだけ、取り除くだけでは子どもの心に不満が溜まるばかりです。



家でテレビを見せてもらっていない子が、友達の家に行って友達と遊ばないでテレビばかり見ているという話も聞いたことがあります。

うちの長男も、家にはゲーム機がないので、小学校3年生ぐらいからは友達の家でやらせてもらっていました。

逆に、angelさんのお子さんのように、お母さんに隠れてその欲求を満たすことが出来なかった子は、お母さんに不満を募らせるでしょう。

では、どうしたらいいのか、ということです。

<明日に続きます。>

でも、この問題に正解はありません。
どのような選択をしても、「得るもの」と「失うもの」があるからです。





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Last updated  2012.10.20 06:01:12
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