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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.05.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私たちの思考、感覚、行動の全ては「記憶」によって支配されています。

学校の教科書で覚えたことは 「頭の記憶」 です。
「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」などというのも「頭の記憶」です。
学校の試験でテストされるのも「頭の記憶」です。子どもたちは「頭の記憶」によって評価され、選別されています。

でも、「頭の記憶」はそれだけでは何の役にも立ちません。すぐ忘れます。また、賢さとも何の関係もありません。教科書を丸暗記出来れば試験の成績は良くなるでしょうが、実際の場でその暗記したものを活用できない子は賢くはないのです。「本当の賢さ」は、暗記能力ではなく覚えたことを応用する能力の中に表れるからです。

そして、実生活で必要になるのもその応用能力のほうです。子育てで役に立つのも応用能力の方です。
「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」など覚えていても実生活では何の役にも立ちませんが、でも、「何かを覚える時には語呂合わせにすると覚えやすい」ということに気付き、それを他のことを覚える時にも応用できる子は賢い子です。

また、鎌倉幕府の成立をそれまでの歴史の流れの中で理解出来る子はさらに賢い子です。


そして、この賢さは知識の量ではなく、 「からだの記憶」 とつながっています。
「頭の記憶」が「からだの記憶」とつながる時、賢さが目覚めるのです。

日本の学校では、知識を覚えることだけを求められています。だから知識はイッパイあるのに、自分の考えを持つことが出来ず、自分の行動を自分で決めることが出来ない子どもや大人が大量生産されているのです。

それに対して、シュタイナー教育では、知識を頭に留めるのではなく、からだのレベルにまで落とし込もうとしています。そこでやっていることは「知識を体験してみる」ことです。「1+1=2」を覚えるのではなく体験するのです。
(ネットで「シュタイナー教育の算数」というようなキーワードで探してみれば、実際にどういうことをやっているのか少しは分かります。)

そして、一度「からだの記憶」にまで落とし込まれた知識は、「頭の記憶」としては忘れても大丈夫です。なぜなら、覚えていなくても分かってしまうからです。
皆さんは自分がどのように歩いているのかなんて知りませんよね。覚えてもいませんよね。でも、歩く必要がある時には自然と歩けてしまいますよね。
自分がどのように自転車に乗っているのかなんて知らなくても自転車に乗れますよね。でも、「自転車の乗り方」という本を丸暗記しても、実際に自転車に乗ったことがない人は自転車に乗れませんよね。

同じようなことが子どもの学びにも言えるのです。ペーパーテストで調べることが出来るような能力は、子どもの本当の賢さとは何の関係もないのです。

そんな「からだの記憶」の更に先に 「生命の記憶」

「からだの記憶」は「生まれた後からの体験」によって作られていますが、「生命の記憶」は「生まれる前の体験」によって作られています。

「生まれる前の体験」って聞いても何のことか分からないかも知れませんが、私たちの命は、私たちが産まれる時にゼロから新しく作られたものではないのです。

私の命は、お父さんとお母さんの命をコピーして生まれたものです。
そのお父さんとお母さんの命も、その親たちの命をコピーして生まれたものです。そのつながりは何十億年も前にまで遡ります。

その「今の自分の命」につながる「過去の命達」の「からだの記憶」が、「生命の記憶」として自分の命の中にも含まれているのです。

<続きます>








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