森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2022.05.07
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
人間は自然の一部です。それは、100%自然から切り離された環境で暮らしている人でも同じです。

お腹が減るのも、オシッコやウンコを排泄したくなるのも、喜んだり、悲しんだりするのも、病気に罹るのも、恋をしたり、ケンカをしたり、殺し合いをするのも、妊娠し、出産し、子育てをするのも、老化するのも、死ぬのもその表れです。

そして、自然は他の自然とつながり合い、支え合うことで、その状態を維持できるようになっています。

例えば、ある地域の風景や自然の状態が気に入ったからといって、そこをドームで囲んで周囲の自然から切り離してしまったら、そのドーム中の自然は崩壊してしまいます。

川の流れに出来る渦の模様が美しいからと言って、その渦を持って変えようとしてバケツですくっても、川から切り離された瞬間に、渦は消えてしまいます。

高い山を歩いていると、可愛い高山植物といっぱい出会います。でもその可愛い草花を持って帰ってきても、すぐに枯れます。
それは、身近に生えている草花でも同じです。大地から切り離されて植木鉢に入れられた草花は、人間が、その草花が生えていたところの環境と同じような環境を保ち続けてあげないとすぐに枯れてしまうのです。

海に遊びに行ってカニや魚を捕まえても、海から出されてバケツの中に入れられているだけで、そのほとんどが死にます。
生き延びた生き物を家に持って帰ってもすぐに死にます。



動物園の動物たちは人工的な環境の中で人間に育てられていますが、それでも、動物園の人達はその動物が生まれ育った環境に近い環境を与えようと努力しています。そうでないと、生命力が萎えたり、病気になったり、繁殖力が萎えてしまうからです。

そして実は、これは人間でも同じなんです。
確かに、現代人は生まれた時から、人工的な環境の中で育ち、生活しています。ですから、人工的な環境から切り離されたら生きて行くのが困難になってしまっています。
だからといって、現代人には自然は必要がないのかというとそんなことはないのです。人間の命を支えている生命活動そのものが自然の一部だからです。


生命は自然の中で、自然の働きの一部として生まれました。
そして、その生命誕生以来35億年、人類誕生以来数十万年、人間も自然の中で、自然とつながり、自然に支えられて生きてきました。

そのため、人間の「命のシステム」も自然とつながることで正常に働くように出来ているのです。そしてこれは、生まれた時から人工的な環境の中で暮らしている現代人でも同じです。
頭の記憶としては残っていなくても、からだの記憶としては残っているため、人間は自然がない環境の中だけで暮らしていると、心やからだが不安定になり、漠然と苦しくなったり、原因が分からない不安を感じたりするようになってしまうのです。


だから動物園では、動物園という人工的な施設の中でも可能な範囲で動物たちに自然を与えようとしているのです。動物園の檻の中に草や木が生えていたりして自然に近い状態が再現されているのは観客を喜ばせるためだけの演出ではないのです。

でもなぜか、人間を育てる時にはそのような努力はしていません。
どうも人間は、自分たちの命のルーツを忘れてしまったようです。

その結果人間は、自然物でありながら人工物に同化しようとするようになりました。そして、心とからだを病む人が増えて来ました。
生命力も、繁殖力も、萎えてきました。

自然から離れれば離れるほど人は「本来の自分」を見失うのです。
当然、そのような人は子育ても困難になります。
「子ども」という「自然丸出しの生き物」の扱いに苦しむことになります。



そんな子どもたちを見ていると、自然の中に人間のルーツを感じるのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.05.07 07:06:41
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: