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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.07.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
親の気持ちは一緒でも、子どもは気質によって親に求めているものが違います。そのため、子どもの気質に合わせて子どもとの関わり方を変える必要があります。それを無視して、親の価値観だけでしつけをしたり、子育てをしていると、親の意図とは異なる結果になってしまいます。


胆汁質の子はチャレンジするのが好きですから、そういう環境が必要です。また、承認欲求も強いので、褒めてあげると喜びます。

また、大人や仲間からの指示や命令や束縛に対してはあからさまに反発しますが、あこがれを感じるような年上の子や大人には素直に従います。

活動が大雑把で大胆です。小さな事は気にしません。それが長所であると同時に短所でもあります。そのためあまりアート的な細かい活動は得意ではありません。

「みんなと同じ」があまり好きではありません。
造形などの場では平面的なものよりも立体的なものを好みます。「可愛さ」よりも「機能性」を重視します。
自分のやりたいことが決まっているので、「みんなと一緒」を求めません。人に合わせることもしません。でも、自分と同じ目的をもった子となら一緒に行動することもあります。

勝ち負けにこだわります。勝つためになら頑張ります。

かっこいいものや、強いものが好きです。

不安や恐怖心があまりありません。
声や態度が大きいです。自己主張も強いです。恥ずかしがりません。
そのため、胆汁質が弱いお母さんは振り回されます。
また、幼い子の場合、自分のやりたいことを邪魔されると大声で泣きます。

多血質の子は楽しければやるし、楽しくなければやりません。
「みんなと一緒」が大好きです。
胆汁質と違って、人に合わせるのが好きだし、得意です。
作るよりも集めたり飾ったりするのが好きです。
可愛いものが大好きです。

あまり独創性はありません。

嫌なことがあるとチャレンジすることなく簡単に逃げます。逃げることに後ろめたさを感じません。
負けると悔しがりますが、だからといって「相手よりも頑張る」ということはしません。
あまり責任感はありません。
深く物事を考えるのが苦手です。

一人でコツコツと地道な努力をするのも苦手です。

でも、一つのことにこだわることなく、自由な発想をすることが出来ます。(ただし発想だけです。胆汁質の子はそれを実現しようとしますが、多血質の子はそれを実現しようとはしません。)
明るい性格なので周囲を楽しくしてくれます。
他の人との間に壁を作らないので、友達が多いです。情報もいっぱい持っています。人と人をつなぐのが好きです。
小さな事にはこだわりません。
人の影響を受けやすいです。
仲間がいると生き生きとして、積極的に活動することが出来ます。基本的に頑張ることは好きではありませんが、仲間と一緒なら頑張ります。
数学のような論理的なものはあまり好きではありませんが能力がないわけではありません。つまらないからやらないだけです。ですから、「先生が素敵」だとか「仲間と一緒」などという動機があれば頑張って成績が伸びます。でも、数学そのものが好きになったわけではないので、動機が消えれば数学の勉強もしなくなります。
泣いてもすぐに泣き止みます。

憂鬱質の子は、自分の世界を大切にしています。
その世界を共有することが出来る相手となら一緒にいることが出来ますが、その世界を共有できない相手は避けようとします。
予測できないことを怖がります。
デリケートな神経を持っているため、強い刺激や、大きな声や、大勢人がいる場や、騒々しいところを嫌がります。
人の気持ちを無視する子は苦手です。
いつも、頭の中であれこれ考えていて理屈っぽいです。
目で見えることよりも目で見えないことの方を心配します。

胆汁質の子は行動しながら考えますが、憂鬱質の子は考えるだけで行動しない傾向があります。
戦うことが嫌いです。
肯定されて育っている憂鬱質の子は小さいものや、弱いものに優しいですが、否定されて育っている子はその逆になりやすいです。
戦うことが嫌なので、指示や命令に対しては比較的素直に従います。やられてもやり返しません。でも、心は苦しいです。
すぐに心がどこかに飛んでしまいます。すると、時間が止まったかのようにジーッと動かなくなります。
心の中に現実逃避をすることも多いです。
物語が大好きです。また、物語的に物事を考えます。
みんなと一緒は苦手なのに寂しがり屋です。
保守的で新しいことには慎重です。
色々なことに対するこだわりが強いです。

憂鬱質の子は時間さえかければ自分のことは自分でなんとか出来るので、せかさず、叱らず、ただ傍にいて見守っているだけで大丈夫です。でも、他の気質の子よりも行動や成長に時間がかかります。そのため親としては追い立てたくなってしまうのです。
また、胆汁質も多血質も褒めれば喜ぶし、ある程度は褒めることで行動をコントロールすることもできますが、憂鬱質の子にはそれは通用しません。憂鬱質の子は自分の活動の是非は自分で判断します。
そういう点で非常に扱いにくいです。
成長と共に安心と自信がついてくると、5年生頃から次第に積極的になり、こだわりも減り、外の世界に出て行くようになります。友達も増えてきます。
でも、追い立てたり、恐怖で支配しようとすると、さらに状態は悪くなります。
シクシク泣きます。


粘液質の子はあまり積極的に活動しません。でも、自分は活動しなくても、楽しそうに活動している仲間達を見ているのは好きです。
憂鬱質の子は大勢の子が遊んでいる場からは逃げようとしますが、粘液質の子は参加はしなくても、楽しんではいるのです。
食べるのが好きです。
多血質のようにはしゃぐこともありますが、長続きしません。基本的に、ジーッとしているのが好きです。
おだやかです。

その子の回りだけ見えない幕がかかっているような雰囲気があります。
活発な活動は苦手ですが、持続的、継続的な活動は得意です。
結果よりも過程を楽しむことが出来ます。
多血質とは違い、単調な繰り返しが好きです。
一人でも退屈しないし、寂しがりもしません。
そのため、「楽な子」として放っておかれてしまう可能性もあります。すると、発達が遅れてしまいます。
参加しなくても、見たり感じたりしながら色々なことを吸収しているので、意識して、そういう場や刺激を与えてあげて下さい。
自分の価値観や感覚にこだわることなくバランス良く考えることが出来ます。
外見的には不活発ですが、心の感受性は高く、文章など書かせるとその内面を見せてくれます。
植物や生き物を育てるのが好きです。ちゃんと世話をします。
積極的な反抗はしませんが、納得できないことに対しては沈黙の抵抗をします。
マイペースですが、ちゃんとやるべき事はやります。
追い立てられても早く動くことが出来ません。
あまり泣きません。


多血質と憂鬱質はその不安定さで似ています。
粘液質と胆汁質は比較的安定しています。

多血質と胆汁質は「現実の世界」や「大人の社会」に強い興味があります。
粘液質と憂鬱質は、そういう「自分の外側にある世界」よりも、「自分の内側の世界」の方を大切にしています

多血質と粘液質はこだわりが少ないという点で似ています。比較的からだも柔らかいです。胆汁質と憂鬱質はこだわりが強いという点で似ています。両者ともからだは固いです。

それと、気質は混ざって存在しているのが普通なので、実際には、上に書いたような特徴に分類しきれない子もいっぱいいます。

しつけをするときにはこういうことも知っておくと楽になります。





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Last updated  2022.07.11 12:37:42
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Re:「しつけと気質」(07/10)  
京都から さん
篠先生、いつも心に響くブログを書いてくださりありがとうございます。

子育ての励みになっています。

今日は子どもといい時間を過ごせたな〜と思えたり、叱りまくりの自分勝手なおかあさんで最悪だったな〜と思う日もあります。

先生のブログを読むと、いつも、ハッとする気づきがあります。子どもと過ごす日々のなかで大切なことは何なのか、忘れてしまいそうになるのです、、

ときどき、紹介してくださる絵本が素敵な物語が多く、我が子と楽しんでいます。 (2022.07.11 16:53:44)

Re[1]:「しつけと気質」(07/10)  
森の声 さん
京都からさんへ

有り難うございます。

近日中に気質と絵本というテーマで書きますね。 (2022.07.12 07:58:55)

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