森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2022.07.12
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
人は皆違うのです。

感覚の状態も、からだの状態も、身体能力も、考え方も、価値観も、意識の状態も、命の状態も、表現の仕方も、理解の仕方もみんな違うのです。

何を喜び何を悲しむのかも、何をしたくて何をしたくないかも違います。
同じ色、同じ花を見ても、その感じ方は人それぞれです。

そういうことは表現ワークなどをするとよく分かります。
実際、同じものを前にして絵を描かせても、そのとらえ方も、色も、表現していることもみんな違うのですから。
「AさんとBさんが全く同じ絵を描いた」などということはあり得ないのです。

同じ体験をさせて感想文を書かせても、みな異なったことを書きます。それが当然なんですが、でも先生は、みんなの感想を同じにさせようとします。

「その違いを大きく分類すると、なんとなく大きな四つのグループに分けられますよ」ということです。それが気質という考え方につながっています。


そして、全員に同じ教科書を与え、同じような状況と方法で授業をしています。

自由に表現する機会を与えないので、「子どもは一人一人違う」という事実と向き合う必要もありません。日本では「子どもはみんな同じ」という前提の元に授業が行われているのです。

でも、実際の授業では一人一人の差が出ます。ジーッとしていることが出来るもいれば出来ない子もいます。算数が理解出来る子もいれば出来ない子もいます。ちゃんと先生の言う通りに行動する子もいれば、自分勝手に行動する子もいます。

そんなこと当たり前なんですが、「元々、子どもはみんな同じ」という発想しか持っていない先生は、このような違いを、お母さんや家庭や幼稚園(保育園)などの仕付けなどの問題として考えます。

「お母さんや幼稚園がちゃんと仕付けなかったから、子どもが落ち着かないのだ」とか、「早いうちからちゃんと勉強させなかったから勉強が理解出来ないのだ」とか、「学校に上がる前にちゃんと椅子に座る練習をしなかったから椅子に座れないのだ」などと考えるのです。

「私はちゃんと授業しているのだから、それについて来れないのは家庭や幼稚園(保育園)が悪いのだ」と考えるのです。

それで、お母さんに「家でもっとちゃんと見てあげて下さい」と伝えます。
すると、お母さんもお母さんで、学校の先生と同じように「子どもの状態は育て方や仕付け方で決まる」と考えているので、子どもを何とか先生や学校の期待に応えることが出来る状態にしようと、説得したり、叱ったり、時には叩いたりします。

その結果、親子の信頼関係が壊れます。子どもは孤独になります。自分で自分を否定するようになります。

でも、子どもは産まれる前からもう一人一人違うのです。お母さんのお腹の中でも活発に動き回る子もいれば、大人しい子もいるのです。うちの胆汁質が強い3番目はお腹の中にいる時から活動的でした。でも、憂鬱質がつよい4番目はお腹の中にいる時から大人しかったです。

泣き方も、泣き声も、おっぱいの吸い方も違いました。他の3人はパッと卒乳出来ましたが、4番目はいつまでも卒乳出来ませんでした。



でも、そのギフトに気付かないお母さんは、そのギフトを否定し、お母さんや社会にとって価値のあるものを押しつけようとします。

でも、子どもは産まれた時に持ってきた能力や才能を土台にしてしか、新しい才能を身につけることは出来ないのです。

木しか与えられていない人に「石の家を作れ」と言っても無理ですよね。羽を持って生まれてこなかった生き物に「飛び方」を教えても無駄ですよね。ミカンの木にリンゴを成らせようとしても無理ですよね。

でも、「子どもは産まれた時から一人一人みんな違うんだ」ということが理解出来ていない人は、そのような無理なことや無駄なことを平気で子どもに要求しています。

そして、子どもがその期待に応えないと叱ります。
ワガママだ、怠け者だ、頑固だ、バカだなどといって罵る人も多いです。


否定されるよりはましなだけです。

お母さん達もそうやって育てられて来たののでしょう。お父さんも、先生も、教育のことを考えている政治家も・・・。

でも、こんな子育てや教育をいつまでも続けていたら、「人々が幸せに生きることが出来る社会」が作れるはずがないのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.07.12 06:09:59
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: