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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2022.07.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人間の「人間らしさ」は「人間の言葉」を学ぶ過程で育ちます。

そして、幼い子どもたちは「人間の言葉」を、お母さんや、自分の周囲の大人の人との「人間らしい関わり合い」の中で学びます。学校のように、言葉だけで一方的に教えるだけでは「人間の言葉」を覚えることが出来ないのです。

なぜなら、本来、言葉は体験とセットにして覚えるものだからです。

そもそも、言葉そのものを学んでいる時期の子どもたちに、言葉だけで説明しても意味がないのです。先生に言われたことを知識としては覚えることが出来ても、その知識を理解することも、自分の言葉として使う事も出来ません。

「本」の実物を見せなくても、触れさせなくても、読ませなくても、「本」という言葉を覚えさせることは可能です。「本についての説明」を覚えさせることも可能です。

でも、そうやって覚えた「本」という言葉は、子どもの思考や、感覚や、心や、からだとの繋がりを持っていません。ですから、そういう言葉をいくらいっぱい覚えても、子どもの心も、感覚も、思考力も、からだも育ちません。もちろん人間らしさも育ちません。「自分の言葉」として使う事も出来ません。

また、幼児期に「人間の言葉」を学ぶことが出来ないまま育ってしまった子は、「見えないもの」や、「触れることが出来ないもの」や、「その場にないもの」のことを考えることが出来なくなります。

「時間のこと」も、「ものの価値」のことも、「約束やルール」のことも、「こういうことをしたらこういう結果になる」ということも、「お金の価値」も、「相手の気持ち」も分からなくなります。「愛」とか、「勇気」とか、「希望」というものも分からなくなります。
もうすぐ夏休みですが、夏休みの計画を立てることも出来なくなります。


そのため、物事がうまく行かないと簡単に人のせいにします。

相手の立場に立って感じ、考えることも出来ません。
ですから、自分の言葉や行動が原因で相手が受け入れてくれない時でも、相手のせいにします。

(実際そういう子が時々います。打たれても当然のようなことを言ったりやったりしているのに、相手が怒って打ってくると、〝僕は何もしていないのに○○君が打った〟と言ってくるのです。)

先生の言葉が理解出来ないので、お勉強も困難になります。
そういう子の場合は、単に遅れているだけではないので、いくら丁寧に、ゆっくり、最初から教え直しても理解することが出来ません。そもそも、教えている人の言葉そのものが理解出来ないのですから、

そういう子は体験と言葉をつなげ直す所からやり直すしかないのです。それでも、ある程度年齢が上がってしまっていると、幼児期のような学びは出来ません。

幼い子どもは色々なことに興味を持ちます。色々なことに挑戦しようとします。そんな時は「静かにしていなさい」とか「危ないからやってはいけません」などと言わずに、丁寧に付き合ってあげて下さい。そして、その体験と言葉をつなげてあげて下さい。

重そうな石を持っていたら「重くない?」と聞くことで、「重い」という言葉と体験が繋がります。

一緒に冷たい水に足を入れて、「つめたいねー」と顔を見合わせることで「冷たい」という言葉に命が入ります。

お散歩していて、セミやセミの抜け殻や、セミが出てきた穴を見つけたら、「セミさんはね7年間地面の中にいて、地上に出てからは一週間しか生きられないんだよ」ということを伝えることで「命とは時間のことなんだ」ということが伝わるのです。



「その時間をどう使うのか」が「どう生きるのか」ということに繋がるのです。

仕付け的なことも、子どもが言葉を学ぶ過程で自然と身についていきます。お母さんが子どもを叱らなくても、追い回さなくても、子どもが「人間の言葉」を学ぶ過程で自然に身についていくのです。
「お母さんに叱られるからやる」のではなく、「意味や理由が分かるからやる」ようになるのです。





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Last updated  2022.07.16 07:38:12
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