森へ行こう(心とからだと子育てと)

森へ行こう(心とからだと子育てと)

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

Profile

森の声

森の声

2023.09.20
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
(話が整理されていませんが時間がないのでそのままアップします)

「人と人のつながり」が希薄になることで「許し合う」ということが難しくなりました。そして、「人に迷惑をかけてはいけない」という価値観が広がりました。
そしてみんな「みんなと一緒」「みんなと同じ」を目指すようになりました。それが正しいやり方かどうかは分からなくても、とりあえずみんなと同じことを言い、同じことをしているのなら文句は言われないからです。

そのような考え方が広まった現代の日本の社会では、「人と違うことを言ったり、やったりする人」は「困った人」として扱われてしまいます。
「みんなと一緒」が出来ない子は「問題児」として扱われます。

でも、みんなが「みんなと一緒」「みんなと同じ」を目指すようになることで競争が生まれました。その道がどこに向かっているのか分らなくても、みんなで同じ道を歩いていると少しでも他の人よりも先を進みたいと思うのが人情です。そして、競争に勝つことが目的になります。その道の先に何があるのか分らなくてもです。

でも最初から、一人一人「自分の生き方に合わせた異なった道」を歩いているのなら競争は起きないのです。「落ちこぼれ」も生まれません。
「落ちこぼれ」という言葉は、競争に負けた者を指す言葉だからです。

そしてそれが、「遊びを通してつながった子どもたちの群れ」の自然な姿でもあるのです。その群れにあるのは競争ではなく支え合いです。支え合うからみんなで一緒に楽しく遊ぶことが出来るのです。



現代人は「人と違うことをするから他の人の迷惑になる」と考えますが、遊びの場では逆に「みんな一緒」では遊びが楽しくならないので困るのです。

群れ遊びの場にはリーダー的な役割の子が必要になるのですが、「みんな一緒」「みんな同じ」という教育を受けた子どもたちのグループでは、リーダー的な役割をこなすことが出来る子がいないので、群れ遊びが出来ないのです。「俺が一番偉いんだぞ」とみんなを支配しようとする暴君は結構いますけどね。

「鬼を決めるのは差別だ」と言って鬼を作らなければ「鬼ごっこ」は出来ません。また、みんなで同じように逃げたら楽しくありません。みんなが自分の判断で自由に逃げるから鬼ごっこは楽しくなるのです。

そして「鬼」は交代する必要があります。足の遅い子がいつも鬼になっていたら、逃げる方は楽しくありません。鬼になっている子も楽しくありません。だから交代するのです。
子どもたちもそのことを知っているので足の遅い子ばかりを狙うようなことはしません。足の速い子もわざとつかまったりします。

大人たちは、「みんな同じ、みんな一緒という形」の中に平等を求めますが、子どもたちの遊びの場では、みんなが自分らしさを発揮しながらも、みんなが楽しくなるような工夫をすることで平等を実現しようとしているのです。

遊びのルールが分からない小さな子や障害を持っている子がいる場合は、特別ルールを作ってみんなが楽しく遊ぶことが出来るような方法を考えます。「違い」を違いとして認め、その違いに合わせた工夫をすることみんなが楽しくなるように遊びを工夫するのです。それが「子どもの知恵」です。
そこには差別はありません。みんな一緒、みんな同じを目指すから競争や差別が生まれるのです。

ただし、ここに書いたのは一昔前の子どもの遊びの風景です。
最近の子どもたちの「遊びの風景」ではありません。

昔の子どもたちは幼い子から大きい子まで一緒に遊んでいました。最初から、遊びに参加している子どもたちの能力がバラバラだったのです。だからこういう工夫をしなければ遊びが成り立たなかったのです。


言い換えると「みんな一緒」に付いて来ることが出来る子だけを相手にするのです。勝ち負けを競うスポーツの場ではそれでもいいのですが、様々な能力の子がみんなで楽しむための遊びの場でそれをやられると楽しくなくなってしまうのです。

また、逃げるのが好きな子はタッチされても鬼になることを拒否します。大人が入っていると大人にばかり鬼を押し付けます。そして、タッチしても交代してくれません。

群れて遊んだ体験が乏しい子は、群れのルールは守らないで、一人一人自分勝手にルールを作るのです。そして自分だけ楽しもうとします。だからすぐにトラブルが生まれます。

ケンカをしても何が悪かったのか、どうしたらいいのかを自分たちで話し合えば次第にみんなで遊べるようになるのですが、最近の子はその「話し合う」ということが苦手です。
その場に大人がいると、大人が勝手にジャッジしてしまい、子どもたちが話し合うきっかけを奪ってしまいます。



ちなみに、私が親子での鬼ごっこを指導する場合は、様々な特別ルールを作ります。子どもは走ってもいいけど大人はケンケンとか、親子で手をつないだ状態で追いかけ、逃げるとか。

みんな同じ、みんな一緒を目指すから逆説的に差別が生まれるのです。
現代人が目指す「男女平等」は「女性も男性と同じように」というものです。「男性も女性と同じように」ではありません。ですから、「女性も男性と同じように」という考え方自体が、もう女性差別の思想を含んでいるのです。
テレビで、国会の男性議員が「女性議員も増やします」と言っていましたが、男性が増やそうとしなければ女性議員が増えないシステムそれ自体がおかしいのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.09.20 13:00:08
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: