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「楽しさ」を意識し… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2023.12.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「家族でつながって下さい」などと言われても、現代人はつながり方を知りません。便利な機械の登場によって、人と人がつながらなくても生きていくことが出来る社会になってしまったからです。

便利な機械やオモチャがなかった昔の子ども達は一人では遊べませんでした。だから仲間を求め、「遊び」を共有することで仲間とつながろうとしました。
でも、現代の子ども達は一人で遊ぶことが出来ます。また大人達は、一人で遊ばせようとしています。その方が安心だし、また手間がかからないからです。

便利な機械や道具がなかった昔は、お母さん達もまた一人で家事をこなすことが出来なかったので、家族に「お手伝い」を求めたり、隣近所で助け合ったりしていました。
そうやって「共有するもの」を持つことで、家族や、ご近所がつながり合っていたのです。

でも、便利な道具や機械が登場することでお母さんは一人で家事をすることが出来るようになりました。でもその結果、家族同士のつながり、地域の人たちとのつながりも消えました。

何かを得れば、その引き替えに何かを失うのです。問題は「そのことを自覚しているのか」ということと、「何を失ってしまったのか」ということです。でも人々は「新しく得たもの」にばかり気を取られて、「失ってしまったもの」のことは簡単に忘れてしまいます。

いつも私は「人間性は、親や他の人との人間的な関わり合いを通してしか育ちません」と言っています。
ではその「人間的な関わり合い」とはどのようなものなのか、ということです。



言葉を共有する。
喜びを共有する。
食事を共有する。
生活を共有する。
物語を共有する。
遊びを共有する。
感覚を共有する。
技術を共有する。
文化を共有する。
イメージを共有する。
目的を共有する。



簡単に言うと、おいしいものを食べた時、顔を見合わせて「おいしいね」とニコッとする。
一緒にお風呂に入ったとき「気持ちいいね」とニコッとする。
そういう関わり合いを通して「人間性」というものが育っていく(伝わっていく)のです。

この「共有する」というのは、機械相手には出来ないことです。
また、指示や命令だけでつながっているような人間関係しかない場合も出来ません。


そして、その「伝える」ということが「共有する」ということでもあるのです。
親が子に「何か」を伝える時、そのことによって親と子が「何か」を共有することになるのです。

お母さんが子どもに「お料理の作り方」を伝えれば、お母さんと子どもは「お料理の作り方」を共有することになります。それが「お母さんの味」でもあります。

子どもは優しくされることでお母さんとの間に「優しさ」を共有することができます。だから「優しさ」を身に着けることができるのです。

一日中「優しくしなさい」と怒鳴っても、決して「優しさ」は育たないのです。むしろ、「イライラ」を共有することで逆の結果になるでしょう。

「言葉」は「言葉を伝え、共有してくれる人」がいるから子どもに伝わっていくのです。立派な教科書を使っていくら丁寧に教えても、「共有してくれる人」がいなければ、言葉は伝わらないのです。


そして、その過程で「人間らしさ」も伝わっていくのです。

だから、子どもの「人間らしさ」を育てたいと思うのなら、お母さんが我が子に色々なことを伝えてあげて下さい。「教える」のではなく「伝える」のです。

それは、一緒にやってみる、ちゃんと相手の顔を見て、相手の言葉に耳を傾け、相手の気持ちに寄り添わないことには出来ないことです。

「何べん言ったら分かるの」というのは、「教えようとする行為」であって、「伝えようとする行為」ではありません。

これは夫婦の間でも同じです。「お母さんは家事をするだけ、お父さんはお金を稼いでくるだけ」では、家族はつながり合えないないのです。結果、子どもの人間性を育てることが困難になってしまうのです。

夫婦の間で、「子育て」を共有することが出来ていますか?





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Last updated  2023.12.03 05:04:46
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