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めげぞう@ Re[2]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) 森の声さんへ そうですよね。 私が仲間作…

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森の声

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2024.10.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
欧米では「民主主義」という形を0から創り出しました。中身の発達が形を創り出したのです。そのため、必要に応じて自分たちの判断でその形を変えることが出来ます。

でも、日本における民主主義は、明治に入って欧米の形をそのまま取り入れ、それに合わせて国の在り方を変えようとしてきました。日本では中身よりも形の方が先にあったのです。それは「民主主義」という形だけでなく、日本の文化の多くがこのような形で中国などから入ってきました。

でも、その対応には二通りの形がありました。形の方が先にあっても、その形の中に中味が入っていく過程で、その中身に合わせて形を自由に変化させるやり方と、形を固定して中味の方を無理やり形に合わせようとするやり方の二つです。

そして日本人は「形の中に中味が入っていく過程で、その中身に合わせて形を自由に変化させるやり方」が得意です。ですから、中国などから入った文化を独自な形で進化させ、長い時間をかけて日本独自の文化に作りあげました。

漢字は中国から入ってきましたが、それを日本の言葉に合わせて躊躇なく形を変え「ひらがな」を創り出しました。
それに対して韓国では、漢字を否定して、自分たちの言葉を扱うための全く新しい文字を創り出しました。

でもその一方で、どこまでも形にこだわろうとする人たちもいます。特に支配階級の人にその傾向が強いような気がします。なぜなら、支配階級の人にとっては「形」こそが既得権そのものだからです。
実際、中国語(漢文)は支配階級の教養としてズーッと受け継がれてきました。
その背景には儒教の影響が大きいような気がします。



明治維新は、300年続いた「徳川幕府を中心とした形」を、地方の支配階級の人たちが、それ以前にあった「天皇を中心にした形」に戻そうとする運動でした。
つまり、明治維新は「支配階級同士の形の奪い合い」であって、民衆が革命を起こして「民衆のための新しい形」を創りあげようとしたわけではありません。

明治維新によって、日本はまた「天皇を中心にした国」に戻りましたが、その「天皇」という存在もまた形式的なものです。
確かに、形式的には「天皇」が中心なのですが、それはあくまでも「形」の話なので、天皇その人が政治の中心にいて、政治を動かしていたわけではありません。天皇はあくまでも御旗であって、天皇個人に強い発言権はなかったのです。それは今でも同じです。

その結果、戦争を始めたのは天皇以外の人たちなのに、その責任だけは天皇に負わされました。欧米人の感覚からしたら、「一番偉い人の命令で国民が動いた」と理解するのは当然だからです。でも日本では一番偉い人はただ「形を整える」ためだけにいる場合が多いのです。「何かあったら責任を取らせるための存在」ということです。

これはアメリカの大統領の権力と、日本の総理大臣の権力の違いを見ても明らかです。石破さんは、形式的には自民党のトップですが、どうやら実質的な権力は他の人が握っているようです。
日本の社会には「形式的な責任者」や「隠れた支配者」はいても、「支配権を持った責任者」」は存在していないのです。
そしてその「隠れた支配者」は、形の中に得た自分たちの既得権を維持するために、形を変えることには抵抗します。だからいつまで経っても変わらないのです。
そのやり方が失敗しても、「形式的な責任者」を取り替えるだけで済ませてしまうからです。

形優先の考え方は責任の所在を曖昧にする隠れ蓑にしやすいのです。そして新しいことをやろうとすると「前例がありません」と言って拒否します。それがいわゆる「お役所仕事」と呼ばれるものです。

校則も「大人の権威」「教師の権威」「学校の形」を守るためのものです。子どもの意見に合わせたものではありません。そのため、時代や、社会や、子どもが変わっても、その変化に合わせて校則を変えるなどと言うことはしません。



自分から質問はしないし、実際にその場で活動している人たちの話も聞こうとしないそうです。箱物(形)にしか興味がないのでしょう。

ただ話しが長くなるのでこのくらいでこの話しは止めておきますが、「中身から始める方法」にも短所があります。「形から始める方法」にも長所があります。
大切なのは、「いずれの方法を採るにしても、その短所と長所のことをちゃんと理解した上で、状況に応じて自由に考えた方がいいですよ」ということです。





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Last updated  2024.10.30 11:59:36
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