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森の声@ Re[3]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) めげぞうさんへ >これからどうなって行…

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森の声

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2024.11.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
小学校の低学年ぐらいまでなら、子どもの勉強に付き合っているお母さんは多いですよね。幼稚園ごろから子どもの知育教育に熱心なお母さんも結構いますよね。

でも、お母さんは勉強を教えない方がいいですよ。「勉強が出来る子」に育てたいのでしょうが、結果は「勉強が嫌いな子」に育つだけですから。そして、「勉強が嫌いな子」は中学生頃から急に失速し始めます。

また、勉強を教えようとするお母さんは、当然、子どもよりも自分の方がよく分かっている、自分の方が賢いと思い込んでいます。そのため、常に「上から目線」で教えようとします。子どもがなかなか理解出来ないと「なんでこんなことも分からないの」などとイライラしたり、叱ったりもします。そして「親子の関係」も悪くなります。

そもそも、「子どもよりもお母さんの方が賢い」というのは大きな勘違いなんです。お母さんはただ「正解を知っているだけ」だからです。「どうしてそうなるのか」を理解しているわけではないのです。(もちろん全員がそうだというわけではありませんが、そういうお母さんの方が圧倒的に多いです。)

「1+1=2」ということを知っているから、「そんなの当たり前でしょ」と言うのです。そして、子どもがなかなか分からないと、ミカンなどを持ってきて実際にやって見せて教えようとします。
でも、「1+1=2」を理解しているお母さんはそんなこと言わないと思います。でもそのようなお母さんは少ないです。

数学的な「1」と、「ミカン1個」は全く別のものです。これが同じものだと思い込んでしまった子は、分数や、小数点や、虚数が出て来ると途方にくれます。


お母さんは「1+1=2」を覚えさせようとしますが、子どもは「1+1=2」を理解しようとしているのです。だから手間がかかるのだし、お母さんと話が合わないのです。


実は、お母さんよりも子どもの方がズーッと頭を使っているのです。そのことは知っておいた方がいいと思います。
子どもが生きているファンタジーの世界も、子どもが自分の頭で自分が生まれてきた世界を理解しようとした結果です。ですから、大人がやっている空想とは全く別のものです。

子ども達がお話しや、物語や、絵本が大好きなのは、そのような物語を聞くことが、「自分が生まれてきた世界」を理解する手助けになるからです。その際、ネコが長靴を履いていても、ウサギが人間の言葉を話していてもそれは大した問題ではありません。


でも、頭を使わなくなって久しいお母さんはそのことに気付きません。
そして、覚えるように強制するだけで、理解する手出すけを与えようとはしません。
その結果、子どもは「考える楽しさ」「理解する楽しさ」「知る楽しさ」「想像する楽しさ」を体験することなく、暗記だけで対応するようになります。

確かに、小学校のうちは「暗記に頼った勉強法」が有効です。暗記するだけで簡単に成績を上げることが出来ます。そのため、この勉強法の問題点に気づかないのでしょう。
でも、暗記は楽しくありません。ただの作業です。いくらいっぱい覚えても、子どもの成長を支える働きもしません。

また、知識をいくらいっぱい覚えても、理解する能力が育っていない子は、その知識を使いこなすことが出来ません。何か問題が起きても、ネットなどで知識を探すばかりで、自分の頭で考えようとしなくなります。
こういう状態の子は闇バイトなどでもすぐに騙されてしまうでしょうね。

また、子育てでも苦労します。子育ては、どんなにいっぱい知識を持っていても、ほとんど役に立たないからです。

「1+1=2」を知っていても子育てには役に立ちませんが、「1+1=2」を理解している人はそれを子育てにも応用できるのです。

子どもが何か問題行動をした時、子どもの立場に立って「なんでだろう?」と考えることが出来る人は、子育てを楽しむことが出来ます。でも、ネットなどですぐに対処法を探すような人は子育てを楽しむことが出来ません。

子どもが「1+1=2」が分からない時、知識を教えるのではなく、子どもの視点に立って一緒に考えることが出来る人は、子どもの学びを支えることが出来ます。






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Last updated  2024.11.01 08:14:17
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