2004年09月22日
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カテゴリ: ねこ
近所のお宅の納屋に、小さい猫が住みついてしまった。

ほんとうに小さい白サバ斑の猫で、捕まえようとすると、すぐに地面の隙間から納屋に隠れてしまう。見た感じ生後一か月か二か月というところ。ちょこの半分くらいのサイズである。
昨日の昼、こねこ君(息子)の幼なじみのAちゃんが「ねこ、捕まえた~!」と、言ってきた。
子どもの腕の中にもすっぽりと入るくらいの猫で、抱かれたら観念したのか、おとなしくしている。
Aちゃんちは犬とウサギがいるし、飼えない。うちも3匹いるし、まだ新参のちょこに四苦八苦しているくらいだから、もう一匹は辛いなあ。
「どうする?」と、言っていたら、一緒についてきていた同級生のK君が「飼いたい」と言い出した。K君ちにも、猫が1匹いる。とりあえず連れて帰ってお家の人と相談してもらうことにしたのだが――。

しばらくすると、外から「ねこが、逃げたー」と、こどもの声がした。見ると、家の前に不法駐車している車の下を、数人のこどもたちが覗き込んでいる。
「車の中に入っちゃった!」というので、一緒に覗き込んで見ると、確かに車の下ではなく、中に猫がいる。

青空駐車の常習犯の車だから、すぐに動くということはない。夜まで放っておけば、猫も出てくるとは思うのだが、子どもたちは「このまま車が動いたら、猫はどうなるの?」と、しきりに心配する。
それに、折角「飼ってもいい」という縁ができているのに、このチャンスをみすみす潰すのももったいない。

こどもたちを説得して、ほとんどのこどもたちには、しばらくそこを離れてもらったが、仔猫は一向に出てこない。
猫じゃらしやエサで釣ってみたが、ダメ。こどもの身体なら、車の下に潜れるけれど危険だし、まず暴れる猫を掴むこともできそうにない。
それでも、こどもたちが覗いているうちに、仔猫が後輪のあたりに移動した。
「ここなら、手を伸ばせば届くかも」
わたしが手を伸ばすと、猫の後ろ足に届いた。すかさず、その小さいふかふかした足を掴むと、仔猫の全身を引きずり出す。
大きい猫ならこんなに簡単にはいかなかっただろうが、難なく仔猫は車の外に出てきた。
下半身をつかまれた猫は、盛んに威嚇していたが、Aちゃんを呼んで抱き上げてもらうと、おとなしくなった。
「わたしにも抱かせて~」
出てきた仔猫を見て、こどもたちが群がる。そうか、さっきもこの状態になって、猫が逃げたのね。

こどもたちの輪が、そのまま彼と猫を追って行った。

K君のうちで、どんな話になったのか、まだ聞いていない。
無事に家族にしてもらえたら、いいのだが。





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最終更新日  2004年09月22日 10時52分55秒
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