今日3月17日から19日まで、ドイツのデュッセルドルフで業界向けワインメッセ「プロヴァイン」が開催されます。昨年はヴィノテークの取材で7年ぶりに訪れました。記事は2019年2月号に掲載されましたが紙幅が足りず、(個人的には)泣く泣く削った一節をご紹介します。
・回復しつつある日本市場
DWI
)である。 2016
年まで 7
年間閉鎖されていた日本支部 Wines of Germany
日本オフィス(以下 WOGJ
)を開設しプロモーション活動を再開した。 2017
年のドイツから日本への輸出は全体の 3.6%
で輸出相手国として 9
番目だが、 2016
年に対して金額ベースでは 1000
万 €
から 1100
万 €
と 100
万 €
(約 13000
万円)増えた一方、量ベースでは 2600
万 hℓ
から 2500
万 hℓ
へ 100
万 hℓ
減少し、単価は 394€/hℓ
から 436€/hℓ
へと上昇したのは、廉価な量産ワインの輸入が減って従来よりも高価なワインが増えたことを意味する。
「 WOGJ
の活動にはとても満足している」と、 DWI
代表のモニカ・ロイレは言う。「輸出額は次第に回復しつつあり、今後は若年層の消費者、とりわけ女性に訴求する手段を考えている」と語った。「日本料理には様々なスタイルがあるが、ドイツワインも甘味を残したスタイルから辛口まで色々なリースリングがある。辛口リースリングの酸味が強すぎるならば酸味が味わいに溶け込んだハルプトロッケンを提案すればよいし、ヴァイスブルグンダーやグラウブルグルンダー、ジルヴァーナーもある。多様性がドイツワインの強みだ。南の生産国は赤ワインが中心でアルコール濃度も高くタンニンも強いので、すしなどの繊細な日本料理を圧倒してしまうかもしれないが、ドイツの軽くフルーティなスタイルは上手に寄り添ってくれる」と自信を示す。
DWIドイツワインインスティトゥート代表のモニカ・ロイレさん。
日本市場も担当するウルリケ・レンハールトさん。
DWI
で長年日本市場を担当してきたマニュエラ・リープヒェンさんに代わり、 2018
年から担当するのはウルリケ・レンハールトさんだ。 1990
年から 1995
年まで日本担当だったウルリケさんは、当時輸入されはじめたばかりだったチリやオーストラリアのワインは、安すぎるし扱いたくないというインポーターが多かったと振り返る。今もリープフラウミルヒやシュヴァルツ・カッツといった廉価な甘口はとりわけ大手輸入商社にとって重要な商品だが、彼らはドイツワインの現在の姿を見ようともしないし、顧客に伝えようともしないのが問題だ、と伝えると、インポーターツアーを通じて認識を改めてもらい、ドイツワインアカデミーの講師を大手商社に派遣して従業員を教育することも考えている、とウルリケさん。今後の展開に注目したい。
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