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木曜の読売夕刊のトップが、この記事でしたね。
助産院がなにかやってしまったのかな?と思いましたが、
内容は、産婦人科で看護師がお産を見ているのは違法ではないか?
という話。
奥さんを出産時の大量出血でなくされた旦那さんが
カルテを抑えて、訴えているそうです。
新聞でも、「看護師が内診をすることと、大量出血で死亡する因果関係は
はっきりしない」とありましたし、
赤ちゃんは無事に生まれてからの出血って、今の医療をもってしても
どうしてもあるんです。
ワイドショーはすごく悪い病院みたいに取り上げてましたね。
院長のところも早速テレビ局の取材がきていましたが、
翌日以降、まったく報道がなくなってしまい、
どうなったのだろう?と気になります。
すごく根深い問題なので、うまく取り上げづらいのだと思います。
看護師が内診することを罰した法律もないので
この1つの病院だけが、罰せられることはないと思います。
ただ、これから、お産をする方は知っていて欲しいと思います。
育良のように、すべて助産師を雇い、お産の質を高めているクリニックもあると
いうことを。
看護師さんだって、1年助産師学校に行き、国家試験を通れば助産師になれます。ただ、その一年がとても大事だと思われます。
よく、二人目以降で育良に来る方で、辛いトラウマを持ってる方がいます。
「陣痛中にほったらかしで、痛いとナースコールしたら
当たり前でしょ。と、切られて部屋に来てもらえなかった」
「看護婦さんに怒られた」などなど。
まあ、助産師だって喝を入れる程度に怒る方もいますが、
「今は、この辺の産道を通ってるから、ここが痛むのよ~ もう少ししたら、こんな痛みがくるから、分娩室いこうね。」
などなど、知識と経験からの予測を交えた話術で、安心させることができます。
かといって、私は産科で働く看護婦さんを責める気もしません。
なぜなら、詳しい知識がないと、自信がないあまりに、痛がる産婦を前に逃げたり、怒って解決したい気持ちになるのは
避けられないからです。
では、どうしたらいいのか?
開業産科(クリニックなど)の
お産のクオリティーをあげる政策が必要です。
これは、2-3年前から、母校の教授と話していたことです。
実際は、お産の半数以上が大病院外のクリニックで扱われているのに、
そこで働く助産師は17パーセントと、統計にありました。
人件費はたいしたネックではありません。
育良だって給料は高くありません。
しかしその分、助産師に任されているというやりがいがあります。
開業の産婦人科ドクターがどこまで助産師を信頼してくれるか?
逆に、助産師はどこまで信頼させられるか?
その辺が課題なのだと思います。
この事件をきっかけに、お産の質が向上したり、子産み子育てする立場に温かい社会になるといいですね。
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