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『オジィ、オバァが嘘をついている』と言っているのでしょうか?この言葉は、昨日行われた県民大会で意見を発表した高校生の言葉です。今回の教科書検定意見は、『沖縄戦での集団自決は、軍命によるものではなく、県民が勝手に判断して自主的に自決したんでしょ。』と言われているようなものなのです。軍人が勝手に始めた戦争で、遠くはなれた沖縄が戦場として選ばれ、何の関係も無い県民が巻き込まれた。男は戦(イクサ)に駆り出され、老人、女、子どもは戦渦を逃げ惑い、やっと辿り着いた壕でも、『日本兵が使うから』と言われれば追い出され・・・ただでさえ暑い最中の沖縄の壕の中は、狭く暗い以上に、負傷した人たちの傷の臭いで充満していた。傷口からウジ虫が湧き、何日も身体を拭くことさえも許されない状態で、頭はシラミ、身体中が痒く、引っ掻き傷だらけ・・・壕の中で赤ちゃんが泣けば、『敵に見つかるから始末しろ。お前ができなければ俺がやってやる』と日本兵に言われ、母親はお乳を与えながら、自分の胸に赤ちゃんの顔を押さえつけて・・・米兵に捕まってもどうせ殺される。女たちはただ殺されるだけじゃなく、乱暴されてから殺されるんだから、どうせ死ぬんだったら自ら死んだほうがずっとマシだと言われ日本兵に手榴弾を手渡された。戦争被害者である私の母や祖母、親類、近所のオジィ、オバァたちから私が直接聞いた話でもこんなにあるのです。小さい頃から私の周りにはオジィ、オバァがたくさんいました。私の母は片足を戦争で失くしたので、母からも戦争の悲惨な話はよく聞いていましたが、オジィ、オバァのお話を聞くのが大好きだった幼い頃の私は、『オジィも戦争行ったの?怖かった?』などと、無邪気に質問したりしていました。今となると、辛く悲惨な光景を思い出させるようなあの時の質問が、戦争体験者にとってどれだけ残酷なことだったかと、悔やまれてなりません。『オジィは昔のことは忘れた!』 と言われることもありましたが、ほとんどのオジィ、オバァはちゃんと話してくれました。楽しいお話ではなく、思い出すのも辛く悲しいお話なのに、ちゃんと伝えてくれました。『戦争は二度とあってはならない。 だからこそ子ども達に戦争の悲惨さを語り継いでいかなければならない。』その時のオジィ、オバァの気持ちが、今は痛いほど分かります。年々、戦争体験者が少なくなっていき、戦争の風化が懸念されるなか、どのようにして次の世代の子ども達に継承していくか、ということが、戦争を知らない私たち大人の使命だと思います。『教科書』は、子ども達に『学び、受け継いでもらいたいこと』を書き記すための本です。どうか、『教科書』から沖縄戦の事実を消さないで下さい。
Sep 30, 2007
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教科書検定意見撤回を求める県民大会に参加しています。痛いほどの日差しの中、11万人を超える人々が集まっています。未来を担う子供達に、戦争・軍隊を美化せずに沖縄戦の真実を伝えて欲しい!というのが私たちの願いです
Sep 28, 2007
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