南包の風呂敷

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柳居子 @ Re:『神々のたそがれ(アレクセイ・ゲルマン)』(06/01)  よく分からない映画を、面白と感得され…
南包 @ Re:周囲が評価は己の評価に非ず(07/19) 柳居子さん >穿った見方では無く、正鵠を…
柳居子 @ 周囲が評価は己の評価に非ず 穿った見方では無く、正鵠を突いていると…
南包 @ Re[1]:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) KUMA0504さん コメント有難うございませ…
KUMA0504 @ Re:●アナ雪 DVD115万枚予約。(07/19) 私は観ない作品は一切評価しないことにし…

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南包

南包

2012.04.13
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カテゴリ: 映画
見ている間、これほどきつい映画は最近無かった。きついが退屈ではないし苦しくもない。ただただ、スクリーンの前で身を潜めて映し出されるものを凝視続けるしかなかった。
父と娘の六日間を映画は写している。が、記録映画ではない。歴とした劇映画。
だが、写していると書かざるを得ない。そこにあるドラマがそう云わせる。

ジャガイモをただ茹でるだけの食事。そのカットを四方から見せる。四回の食事場面を、その都度違う方向から撮っていくが決して斜めではない。右手の不自由な父親は、その熱いジャガイモを拳で叩き潰しその皮をとりながら食べる。娘は両手で同じように皮を剥きながら食べる。

始まりは父親が駆る荷馬車と馬と吹き荒れる風の場面。馬と父親、吹き荒れる風、風に舞う木々の葉の場面が延々と続く。
右腕の不自由な父親の着替えを手伝う娘。その着替えの場面も幾度か繰り返される。恰も写真集のページを繰りながら見ているようだ。それが、二人の日常。その日常が日々のわずかな変化とともに描かれる。だが、その変化こそが怖しい。それだけのことがドラマになる。劇になる。物語が生まれる。それに映画館という空間で立ち会う。それが『ニーチェの馬』を見ることだ。

見ている間は確かにきつかった。こういう体験はもういい、と思ったが・・・。こう書いている今、もう一度『ニーチェの馬』を見たいと思っている。154分の体験を再度したいと・・・。





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Last updated  2012.04.13 20:45:58
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