ネオテニーワールド

ネオテニーワールド

PR

Profile

BJだいち

BJだいち

Comments

イチコ@ Re:優越感に浸ったことがあるだろう。きみも。(10/17) まさにご意見的を得ている部分があるなぁ…
たっき~@ Re:ベビーフェイスでね(02/06) 同感でごじゃぁますだ。 なんかスラン…
あきら@ なんと。//感謝。。 二回もやるのかぁぁ。 たしか。。 前日…
BJだいち@ Re:たのしかったよー。(02/06) あきらさん >1/27。たのしかったよー。 …
BJだいち@ Re[1]:バカ バカ(02/08) エミさんさん >ごめんなさい > >ご…
2006/12/30
XML
カテゴリ: 小説「ピリオド」
2013年の11月、初冬を迎えた八甲田山は例年になく暖かだった。

枯葉を撒き散らして、枝ばかりになった雑木林が、彼の今日の立会人だ。

今から思えば10年前に書きつけたことばが、BJのいのちの継続を今日限りでお仕舞にしてしまうことになる。ことばの力をまざまざと体感させられた10年間だった。

ピリオドを打つ。こんな考えになぜ惹かれたんだろう。彼は10年前を思い起こそうとした。
社会的には、日本の人口が減少へ転じるちょっと前のことだ。年金問題が盛んに議論されていた。
60歳でピリオドを打つ。年金に依存しない。そのために彼は死を選択した。

あまりにも短絡的だと思うか。年金に依存しない生き方。彼は社会に甘えることに自らの判断で区切りを付けたかったんだ。なぜならば、生まれてからずっと彼は、両親や学校、会社に依存し更には甘えてきたからだ。

いや彼は甘えることを決して否定しているわけじゃないんだ。むしろ彼は自らすすんで周囲に甘えてきたといえるかもしれない。彼は、未熟なまま生まれる赤ん坊が、周囲の大人や社会を進化させてきたというネオテニー理論を信奉していた。



それは周囲に甘える行為の徹底化として表現される。その行為によって周囲の人々は愛を喚起させられる。更には社会システムにまで変更を要求させられる。人類の潜在的な能力は、まだまだ無限大まで拡大させられる。という進化論の一種だ。

(つづく)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/12/30 05:21:36 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: