SAC.COM

2017年01月21日
XML
テーマ: 電気自動車(301)
カテゴリ: EV  電気自動車
​​​​​​​​​​
 トランプ氏はツイッターでメキシコに工場を作る自動車メーカーをけん制した。
 人件費の高い先進国で「職場」を確保するのは、そういうことではない。
 中国やマレーシアでさえ、ハイブリッドや電気自動車など大気汚染の少ない車に将来をみている。
 米国政府は、電気自動車製造への切り替え、専用工場新設に注力するのが適切な施策。

 テスラモーターズ(英: Tesla Motors)は、2003年に設立され、バッテリー式電気自動車と電気自動車関連商品を開発・製造・販売している。
 本社はカリフォルニア州パロアルト。
 社名は電気技師、物理学者で、交流誘導電動機や多相交流の送電システムは彼の考案・設計した ニコラ・テスラにちなんだもの。
 記事の筆者の「普通のメーカー」のイメージが不明だが、「全く違う」部分が気になる。
 フリーモント工場を見学してわかったこと
 松村 太郎:ジャーナリスト
 2017年01月16日 東洋経済 ONLINE
 …(略)…
​  閉鎖されたGMの工場を再生
 …(略)…
 テスラがフリーモント工場を稼働させ始めたのは2010年。
 この中では、高級セダンタイプの「モデルS」、SUVタイプの「モデルX」、そして2017年末から「モデル3」が生産される予定だ。
 もともとこの工場はゼネラルモーターズ(GM)が1982年に閉鎖させた設備を、トヨタとGMの合弁会社「NUMMI」が引継いだ経緯がある。
 日米貿易摩擦の最中の打開策のひとつであり、米国向けだけでなく、右ハンドルの日本向けのトヨタ車が生産されていたこともあった。
 ところが2009年のGM破綻でトヨタとの合弁が解消。
 閉鎖されていた工場を、今度はトヨタとテスラの提携によって、テスラの主力工場へと再生した。
 2016年までに6000人の雇用が新たに創出されたとしている。
 フリーモント工場では、プレス、ボディ、組み立ての主に3つの工程が行われている。
 …(略)…

 作られた部品はその場でレーザー計測され、すぐに調整ができるようにしているという。
 また、加熱と風で型を作る装置を導入しており、たとえばテスラのコンセプトカーを作る際でも、工場で実際に走る車として作ることができる。
 デザインと製造の距離の近さが重要なポイントで、シートひとつから自社生産している自動車メーカーは米国でもなかなか見つからない、と広報担当者は胸を張る。
 もしも完成車に改善点が見つかれば、瞬時で生産ラインに反映させるというスピード感を実現しているのだ。
 …(略)…
 バッテリーの重量はおよそ550キロ。
 これを車体の下に敷くことで、テスラ車は低重心を実現している。
 10~12年という寿命を経過したバッテリーを簡単に交換できるよう、ネジ留めで固定される。
 テスラのソフトウエアはつねに更新され、長く乗れば乗るほど賢い車に育っていく楽しみがあるという。
 たった3分半で簡単にバッテリーが交換できる仕組みも、その思想の反映だ。
 …(略)…
 フリーモントはサンフランシスコの南東60km、カリフォルニア州アラメダ郡にある都市。
 かつてはGMが最大の雇用主だった。
 テスラは従来より手頃な価格で受注好調の「モデル3」の発売に向けて、生産能力を拡大している。
 2016年12月時点でフリーモント市に対し、工場の面積を現在のほぼ2倍となる約1,000万平方フィート(約93万平方メートル)に広げる申請を出している。
 さらに、フリーモント工場で約6,200人の従業員を、約9,300人にまで増やそうと検討している。

 アルミのレーザー溶接は類例は多くないが新しいというほどのものではない。
 量産車の組立メーカーでロボットを多用するのは普通のこと。
 5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)がすすめられた日本の大手メーカーの工場はどこもクリーンであり、記事の著者が他の工場をあまり見ていないことが分かる。
 5Sは海外にも取り入れられている。

【テスラならでは】
 過熱と風で型を作り、瞬時に生産ラインに反映させるというのは珍しい。
 だが、型から生み出される部品等の検証はどの段階で行うのだろう?
 不具合があったら、さらに作り変えるということなのだろうか。
 バッテリーの重量550kgはテスラならでは。
 日産リーフの電池パックは容量30kWhで重量は315kg。
 2016年8月発表の、「モデルS」と「モデルX」向けの電池容量100kWh のバッテリー「P100D」Sの最高航続距離は300マイル(482.8キロ)以上。
 リーフは285km程度。
 テスラの高速と長大な航続力は、バッテリー(と電力のコントロール)が生み出す。
 よりコンパクトで高密度のエネルギーを蓄えることができるバッテリーが開発されれば、電気自動車は飛躍的に進化する。
 ニコラ・テスラが構想した電力の空中電送が実現できれば、車両に搭載するバッテリーは必要最小限にできる。

 ところで、550kg分のバッテリー交換の代金は幾らになるのだろう。
​​​​​​​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018年10月18日 22時15分07秒
コメント(0) | コメントを書く
[EV  電気自動車] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R

お気に入りブログ

健康法師の レンコ… New! ももちゃnさん

水晶の湯2024 その2 New! 越前SRさん

English speech Nove… New! maki5417さん

その通りですね 出… New! 為谷 邦男さん

刈谷市松栄町 黄色… New! nkucchanさん

コメント新着

maki5417 @ Re:コメ 品薄の構図、値上げの秋(09/09) 需給ギャップは20万トン程度。 6月頃か…
maki5417 @ Re:福島原発の核燃料デブリ取り出し…着手できず作業中止(08/31) 核燃料デブリ取り出し 元請けから下請け…
maki5417 @ Re:香川産 養殖鮭に注目(07/07) 外国のように船ごとの漁獲高制限をしない…
maki5417 @ Re:星野リゾートトマム 施設売却(07/05) 中国に買われていたとは知りませんでした…
maki5417 @ Re:中国 重要閣僚解任連鎖 農村農業省(05/22) 5%成長は、立派だと思います。 少子高齢…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: