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2007.07.19
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~講談社ノベルス、2002年~

 石崎・ミリア・ユリが探偵役の、シリーズ第4弾です。本書は、密室本の一冊として発売されました。
 それでは、内容紹介と感想を。

 解決編部分が袋綴じになっている、大門寺豪の新刊『玄武円館殺人事件』を買った石崎は、櫻藍女子学院高校へ向かった。例によって、ミリアとユリによってとつぜん車の中に案内される。車には、二人の同級生・深月仁美が乗っており、彼女の父親が暮らす島へ向かうことになった。
 仁美の両親は、彼女が子供の頃に離婚しており、仁美は母親に引き取られていたが、年に一度、父親と会う約束になっていたのだった。ただし、今回は母親の都合がつかなかったため、社長となった母親の秘書・瀬尾孝美が同行した。
 仁美の父親は、その方面では有名な研究者の新堂剣蔵。石崎たちが彼の邸宅を訪れたとき、同じく招待されていた研究者の下柳もやってきた。新堂の研究に興味のある石崎は、その研究棟を案内してもらい、研究の動向などを聞く。新堂の邸宅は、住居棟と研究棟に分かれており、二つは渡り廊下でつながれていた。研究棟のドアには、数字錠がかかっており、解錠の数字は誰に知られてもかまわないというものの、開け方には若干のコツがいった。
 その夜。楽しく過ごす一行だが、接近していた台風の勢いはますます強くなる。ホテルから迎えのアルバイトがやってきたとき、地滑りのために通行が不可能になったと知らされる。
 翌朝。研究棟の寝室で休んでいたはずの新堂がなかなか起きてこない。ドアは、数字錠で施錠されたままだった。中では、新堂が何者かに殴られて昏倒していた……。誰が数字錠を開けたのか。新堂を殴ったのは誰か。事件の謎に、石崎・ミリア・ユリが挑む。


 ミリアさんによる事件の説明も、はらはらしました。そんなで大丈夫なのか?と思わせつつ、考えがあったというのがいいですね。さえも、事件の解明に役だったという指摘にも笑いました。
 というんで、石崎さんの作品は面白いです。本書も、三回くらい繰り返し読んでいますね…。

*東京創元社のミステリ・フロンティアのシリーズから、石崎さんの新刊『首鳴き鬼の島』が近々発売されるようですね。楽しみです。





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Last updated  2007.07.19 09:52:31
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のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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