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2007.07.21
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悪魔の百唇譜

~角川文庫、1996年改版初版~

 金田一耕助シリーズの長編です。それでは、内容紹介と感想を。

 昭和35年(1960年)6月。難しい事件を解決して、しばらく東京を離れて休養しようと考えた金田一耕助が等々力警部のもとへ挨拶に行くと、また不可解な事件が起こったところだった。
 世田谷区成城町の閑静な住宅街で、ある巡査が気になっていた、路駐している不審な自動車。そのトランクから、胸を刺された女の死体が発見されたのだった。そこには、血まみれになったトランプのカード(ハートのクイーン)が残されていた。
 被害者の家のトランプからは、もう一枚のトランプもなくなっていた。その一枚―ハートのジャックは、別の男の死体とともに発見された。二枚のトランプは、真ん中を凶器のナイフでつらぬかれていたが、その切り口は完全に一致していた。
 第二の被害者は、「百唇譜」を集めていた男の寵愛を受けていた人物だった。自分が関係した女の唇紋とともに、その性癖を克明に記した「百唇譜」。それを残した男は昨年殺されていたが、犯人はまだつかまっていなかった。今度の二つの事件も、「百唇譜」事件とつながっているのか……。

 さすがの金田一さんも顔を赤らめずにいられなかったという「百唇譜」ですが、これは悪魔の所行だと読みながら感じたのを覚えています。横溝さんの作品には、犯人が「悪魔」と形容されることが割とありますが、同時に、犯人に同情できるような場合も少なくないように思います。が、これは悪魔と言われても仕方ないですね…。
 読んでから感想を書くまでに一週間もあいてしまったので、残念ながらあまり書けません…。今回は、このあたりで。






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Last updated  2007.07.28 15:19:45
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