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2007.12.03
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~講談社ノベルス、2003年~

 2007年10月に本作の続編『素朴で不気味な囲われた世界』が発売されたので、そのまえに本書を読んでおこうと思っていたのですが、読了まで時間がかかってしまいました。
 いやはや、久々の再読ですが、面白かったです。というんで、いつものように内容紹介と感想を。

ーーー
 友人たちからシスコンと言われる僕―櫃内様刻は、クラスメートの琴原りりすと話していたことを、妹の夜月に指摘される。できればりりすと親しくしてほしくないという夜月の言葉を受け、翌朝、僕はりりすに、親しく話すことを控えたいと告げる。激昂したりりすと僕をなんとか元の関係に戻そうと、共通の友人である迎槻箱彦が頭を悩ませる中、僕はある友人から保健室に呼び出される。
 その人物は、病院坂黒猫。人間が多くいる中にいることができないという病をかかえる彼女は、保健室登校を続けているが、成績は学校トップであった。彼女は、夜月が、僕とりりすの会話のことを知ったのは、誰かが情報を流したからだと指摘。それは、夜月の同級生で、剣道部では箱彦の後輩にあたる、数沢六人。その日の放課後、僕は数沢のもとへ行き、「警告」をした。
 後日。僕は放課後、箱彦に剣道場へと呼び出された。僕が剣道場に入ったとき、二人が稽古をしていた。箱彦が、数沢に指導をしているようだった。稽古が終わり、箱彦は、これで数沢のことを許してほしいと言った。また、そこにりりすがやってくる。僕はいやおうなく、彼女と仲直りすることになった。
 翌朝。僕の教室では、大変なことが起こっていた。人混みが苦手な病院坂が、ひどく具合が悪そうにしながら、教室にいたのだった。なんとか彼女を保健室に連れ帰った僕は、衝撃的な事実を知ることになる。昨夜から今朝にかけての間に、数沢が殺害されたというのだった。


 今回再読だったのですが、おおまかな流れはほとんど忘れていました。様刻くんとりりすさんの仲直りの仲のある1シーンや、屋上から落下する人物を助けるシーンなど、断片的には印象に残っていたのですが。とまれ、一部懐かしく思いながらも、割と新鮮な気持ちで読むことができました。
 いわゆる探偵役は、黒猫さんがつとめます。彼女の饒舌な、独特の語り口がなかなか良かったです。

 いやはや、最近ばたばたしていたのと、なかなか気分がのらなかったこともあり、読了してからしばらく経ってからこの記事を書いているので、あまり感想が書けません。
 西尾さんのミステリを読むのは久々な感じですが、面白かったです。





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Last updated  2007.12.03 06:52:32
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