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2008.03.18
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島田荘司『Classical Fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」』
島田荘司『Classical Fantasy Within 第二話 怪力光線砲』
島田荘司『Classical Fantasy Within 第三話 火を噴く龍』

 島田荘司さんが大河ノベルとして発表されている作品『Classical Fantasy Within』の第一部です。たしか、インタビューでは、舞台がいくつかあるとのことでしたから、第四話からまた別の舞台に移るのでしょうか?それにしては、「堂々の完結」というにはすっきりしない終わり方でしたが…。

 とまれ、第一部は、昭和20年夏、敗戦の色が濃厚になってきた日本のとある村が舞台です。
 主人公の<ぼく>は、小学生の石嶺シンイチくん。父親は生死不明で、母と二人暮らし。そんな二人を、ミツグ伯父さんと深町さんが支えてくれています。軍部の二人が支えてくれることで、ぼくたちは白いお米が食べられますが、それらが理由で、村人からは疎まれています。

 以下、巻を進めるごとに描かれる話にふれますので、未読の方はご注意ください。







 それ以来、母の調子が悪くなります。ドイツは敗戦し、沖縄もアメリカの手に落ち、ついにぼくたちが住む村にまで空襲がはじまります。村人たちは、恐怖のためもあり、乱暴になり、軍部や警察たちも威張り散らし、悪夢のような日々がはじまります。

 SFテイストもありつつ、戦時下に少年が抱いた夢と、そして悲しい現実が描かれていくわけですが、これがどんどん読まされます。そんな中、幻想的な事件も起こるのですが、それはいつか解決されるのでしょうか?
 第一巻の冒頭では、この戦時下の物語は、戦後かなりの時間が経った後に、<ぼく>が回想していることだということが示されます。今後の物語は、成人した<ぼく>も関わってくるのでしょうか?
 4月は、第4巻の刊行はどうもおやすみのようですが、第4巻以降も楽しみです。
(2008/03/16読了)





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Last updated  2008.03.18 06:37:47
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