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2013.06.15
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~原書房、2002年~


 氷川さんのノン・シリーズ(実は氷川透シリーズに登場した人物が登場していますが)の長編です。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
 職場で、思いがけず「色っぽい」女―香坂澄香の存在を知った「おれ」は、その日から、香坂のストーカーとなった。
 彼女の部屋に盗聴器をしかけた「おれ」は、モトムラハルシゲという人物が、彼女を困らせていることを知る。彼女のために、モトムラをなんとかしなければ―。決意した「おれ」は、彼女の故郷のS市を訪れる。
 モトムラの家になんとかたどり着いた「おれ」は、その家で男が死んでいるのを発見する。被害者は、モトムラなのか。もしそうなら、犯人は香坂なのか。
 香坂が犯人であるにせよ、無実にせよ、今度は彼女を守るために、「おれ」は探偵役をつとめはじめる。
ーーー

 本書もおそらく発売当初に読んだと思うので、10年ぶりくらいの再読となります。

 上記の紹介は、作中作の内容です。この作品の仕掛けをめぐり、作中の作者とある人物が議論をかわす―という構造になっています。氷川透シリーズでも、いわゆるメタな視点というか、物語を外から見る目が意識されていますが、本作でもそれが試みられているといえると思います。
 作中作の瑕疵といえばそれまでですが、この仕掛けが作中作の作者の意図どおりだとしたら、ちょっと矛盾を感じてしまう点もいくつかありました。
 とはいえ、全体としては面白かったです。
 これで、2013.04.27時点で刊行されている氷川さんの作品について、全て再読し、感想を書いたこととなります。新刊の刊行を楽しみにしています。





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Last updated  2013.06.15 12:35:50
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