心のポテトサラダ

2005/12/31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
いよいよ今年最後の日になってしまいました。

来年も宜しくお願いいたします。

さて最後の日記には何を書こうかなあと、今年のわが家10大ニュース・・・なんてのを考えていると、今年の私は戦争のことをよく考えていたなあと思いました。
そこで、そこにスポットを当てます。
やはり、近所の自衛隊員がイラクに派遣され、近所のお店の店先に黄色いリボンが下がるようになったからだと思います。
戦後60周年であり、その手の本も結構読みました。
「白菊特攻隊」という本を昨日読み終えました。

私が生まれてからも、いろんな国で戦争や紛争という、武器を取り合っての争いが起こりました。

昨年イラク戦争が終わって、アメリカ兵がフセイン大統領の銅像を引き倒す映像を見ました。
単純に良かったなあと思ったのですが、TV画面でその状況を報告していたフリージャーナリストが、「喜んでいるのはごく一部です」と言っているのが妙に気になりました。

「何故?」

続いて日本人人質事件がおこり、イラクに入って独自に活動している日本人がいることも知りました。
その活動が、人質解放にも一役買ったようにも思います。

それから、NGO活動に、より関心を持つようになり、講演会を聞きに行ったりしました。
何処かから日本が攻められての全面戦争でない限り、自衛隊のような国軍を派遣するより、ずっと機動的で効率的なNGOを支援する方が、より当事国の役に立つという考えになりました。

「イラクは危険なので、誰もあの国に入るな」
ということで、いろんな立場の報道が少なくなり、実質的に米軍報道そのままではないかと思い、インターネットでいろいろ当りました。
やはりそのようで、米軍に都合の悪い話題は、報道されないことが多いです。
「道端の爆弾が爆発して、数人の米兵が犠牲になった」

結婚式を祝った空砲を、攻撃と間違えて、ミサイルを打ち込んで数十人の犠牲者を出した。
欧米では報道されたようですが、日本ではありません。
何故か?米軍の公式報道ではないからです。
国という強大な組織の一人歩きを、事実を提供することで、制限することも報道の価値なのに。

ファルージャなど、数十万の人口を抱える都市が無差別攻撃され、大変な犠牲が出ているのに、ほとんど報道されず、今年1月の選挙前には、米軍に反対する勢力の強い都市や地域が、同様な攻撃を受け、選挙に行くことが実質的に出来なくした。


イギリスは、さすがに報道が一歩進んだ国のようで、英軍に不利な事実も、割合報道され、よってアメリカ以上にイラク介入に反対する意見が強くなっている。

そんな中、がんばってる日本のNGOもある。
あるNGOにちょっと寄付もしているので、HPに時々訪問しています。
明るい話題だったので、少しそれを紹介したい。
高遠奈緒子さんがやってる「イラクホープネットワーク」です。

『バグダッドで進めている「子ども自立支援プロジェクト」は一応、今回のミーティングで支援終了を決定しました。
通称ナホコセンターは、バグダッド市内の某地区に少年たちが指導を受けながら改築を施し、工場も併設しています。
現在は木製のドアを生産し、市場に出して好調な売り上げを出しています。
また、大手銀行の改築工事にもドアの取り付けや修繕に出向いたりもしています。
イラク政府の教育省からも大きな関心を寄せられ、3回も見学に来たそうです。
また欧米のNGOも、先日見学に訪れたそうです。
これからは、家具の生産もはじめることになり、今その準備段階にあります。
ナホコセンターの家賃、光熱費、専従スタッフの給料などは、すべて彼ら自身でまかなうことができるように、すでになっています。
もちろん、緊急には備えますが、彼らスタッフとボーイズたちからは「日本のみなさんありがとう、もう大丈夫です」という言葉をもらいました。

最終報告書を出してもらったので、後日ここに公開することにします。
私にとっても、現地でサポートしてくれているイラクの友人にとっても、このプロジェクトは唯一の救いでした。
戦争直後、たくさんの子どもたちが路上にあふれていました。
そして、女の子や小さな子どもたちはすぐに落ち着く場所を提供されました。
しかし、素行の悪い子どもと13、14、15歳以上の男の子たちは路上に残され、あっという間にドラッグにはまっていきました。
あれから、2年半。
この少年たち、そして、このプロジェクト自身が自立にこぎつけることができたのは、みなさまのご支援のおかげです。
本当にありがとうございました。』

ストリートチルドレンに、家を提供し、自立のために大工仕事見習いの仕事を斡旋して、大きな子が稼いできたお金で小さな子を養うシステムを作った。
今住む家があり、将来の希望があり、仲間に頼りにされていることで、規則正しい生活が取り戻され、人に手を差し伸べるようになっていく。
元は、高遠さんの不幸を逆手に取った講演会の集客力で資金が寄り集まるようになったことで、日本人の市井の人のお金が芽吹いています。
「私のお金もこれに使われている」
と思うと、ちょっぴり胸を張りたくなる。

集まったって、何億っていうお金ではありません。
何百万円というものです。
それが元になって、あとは自分達で自助努力して回っていく。
それで、こんなことができるんだ。
ずっと、このサイトで動きを見てきたから、よく分かる。

イラクに自衛隊を派遣して施設を作っていると言っても、実質は外務省関係者が下準備して、現地の人を雇っている。
時々自衛隊員が来ているだけという報道もあります。
あのお金があれば、どれだけ多数のものがイラク各地に芽吹かせることが出来るのか・・・

先日、「男たちの大和」を観てきました。
ある女性が、大和沈没の慰霊日に向けて現地に入り、沈没場所まで連れて行って欲しい、と言う所から物語りは始まります。
その女性は、大和の元乗組員で助かった方に引き取られて育てられた女性です。
その実質的なお父さんが亡くなり、お骨をその場所に散骨しようと思って来たのです。

家内の母親の実家は、戦争孤児を数十人引き取り育てました。
大きな商売をしていますが、実の息子さんと共に、その孤児たちが働き、嫁をもらったり、嫁に行かせたり・・・結婚前に本家に行き、この家系は間違いないと確信しました。
家内の嫁入り道具をトラックで運んできてくれたのも、孤児さんです。

心のこもった、そして語り継がれる支援なんていくらでもあります。





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Last updated  2005/12/31 05:00:58 PM
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のりまき@ Re[1]:引越し の巻(06/10) ものぐさ父さん 日記の内容変化もあり、…
ものぐさ父 @ Re:引越し の巻(06/10) いつの間にか、お引っ越しされていたので…
のりまきターボ @ Re[1]:引越し の巻(06/10) ハッピーサクセスゆみさん 長い間ありが…
ハッピーサクセスゆみ @ Re:引越し の巻(06/10) 久々に、訪問したら最後のご挨拶でびっく…
のりまきターボ @ Re[1]:引越し の巻(06/10) モアイ2463さん こちらこそ、長い間あり…

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