心のポテトサラダ

2010/01/15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今朝、母親の家の引き出しを整理していたら、ポチ袋がたくさん出てきました。
「・・ちゃん おばあちゃんより」と姪や甥の名前が書かれたものも数枚ありました。
お正月に向けて準備してて引き出しに入れたまま忘れてまた書いて・・・のようだったのかもしれません。
物忘れがひどくなっていたから仕方ないです。

今年のお正月、母からのお年玉がなくなった甥や姪に家内はいくらあげたのかしらないけど、弟家族からお礼を言われたから適当な金額だったのでしょう。
母親からの大きな収入が減るから、家内は少し奮発したのかもしれません。

大晦日の夜、息子たちに「働きだしたんだから、少しあげたらどうかな?まだそんなに稼げてないから、1000円と3000円でいいと思うよ」と、家内が甥達へのお年玉のことを言っていました。
お正月に弟夫婦からお礼を言われていたので、渡したのでしょう。
長男が「ター君(次男)と話して、3000円と5000円にしたんだ」と教えてくれました。


息子たちそれぞれの名で出した母の葬儀の供花もそうですが、帰省した時の交通費なども家内が裏で渡しています。
息子たちの鞄の上に置いてあったりするのですぐわかります。

家内の母親がそういう人でした。
介護なしでは歩けなくなった最期の入院の時でさえ、僕が病室に顔を出すと帰り際、「よっちゃん遠くからありがとね。そこの引き出しに入ってる封筒1つ持っていってね」と言うのを忘れない人でした。
僕は一度もそれを持って帰ったことはありませんが、家内が持たされていました。
母親の気が済むように持って帰るのでしょうが、実際の交通費の数倍の金額が入ってるので、家内から姉に還流していました。
そうしなければ、焼け太りのように、見舞いに行く度に僕らの不労所得が膨らんでしまいます。
子供たちが一人で行った後、「こんなに入ってた。お織すぎるわ」と母親にどうしたらいいか尋ねていました。
「おばあちゃんは嬉しいんやからもらったき」と家内は答えていました。
誰が来てもすぐ出せるように、姉が母に言われて、母のお金を数人分包んで用意しているようでした。
姉妹でいろいろ相談していたのでしょう。


「小遣い帳をつけて毎月見せなさい」と言われて育った僕には異文化で、「そんなことしたらお金にルーズになるんじゃないかな」と家内に一度言ったことがありました。
家内は「大丈夫よ。いざって時もあるだろうし」

「でも、必要ないものを買うよ」と言っても、「いいのよ、親はだまされてたら。大丈夫よ」と、自分の産んだ子達に絶対の自信を持っていました。
いっとき無駄使いが増えたように思いましたが、すぐに収まり、高校生になると自分でアルバイトして家内に援助されないように行動するようになりました。
時代が違いますが、僕も高校生の時アルバイトをしようと思い親に話した時、「そんなヒマがあったら勉強しろ」と一括されたのと大違いです。


NHK好きの僕は土曜日の夕食時、面白い土曜ドラマがやっていなければ教育TVの子育て番組を見ています。
子育て真っ只中の女流漫画家さんが出てる番組です。
確か先週のお題は、「お金」でした。
僕の帰宅時間が遅いのでいつも途中からだからわからないですが、小遣い帳のこともやってたんじゃないかな?
僕は小1の時から、1ヶ月の小遣いを母から貰い、小遣い帳に収支をつける生活をしていました。
母の残高と帳面の検査があり、合ってないと叱られるのでとてもいやでした。
いつしか知恵が付き、漫画やおやつが多いと小言を言われるので、最強の文房具を適当に書くようになりました。
真面目じゃない男には、こんなの無駄だと自分で体験し、子供たちにはそんなことをさせませんでした。

毎月の小遣いが決まっておらず、言えば母親から出てくるし、言わなくてもお財布の中でお札が生まれる生活だった子供たちの方が、かえってお金の使い方をしっかりするようになりました。
母親が毎日お客さんに頭を下げて稼いでいる姿を見て育ったからでしょうか。
家内も自分で稼いでいるから、旦那の僕に相談もしないし遠慮もしていません。
子供たちは母親に信用されてると感じただろうと思う。
全面的に信用されたら、それに応えようとするのが喜びになるからなあ。

家内のやり方は、家内の実家のやり方なんでしょう。
家内の母親も、死ぬまで従業員さんを雇って稼いでいたので、堂々としていました。
母親の実家も姫路で大きな商売をしています。
終戦の時に街中に増えた浮浪少年を家に連れて帰り、何十人も育て上げた家です。
養子として家族に入った子もいます。
そういう子達が、結局絶対に信用出来る従業員さんになっています。
うちの母の本家も多くの書生さんを抱えた家でしたが、同じようなものです。

僕のように小1から小遣い帳の1円に叱られて育つと、細かい事務作業には向いてるけど、その上で動いている大きな流れへの目がにぶるかもしれません。
人の心の機微に深く食い込む人間的魅力は、別の所で育つ感じがします。
家内のやり方は、お金に信用が乗ったいい文化だなと思っています。
僕の家より一枚上の子育てが、家内の実家ではなされていたように思う。





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Last updated  2010/01/15 06:41:48 PM
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Re:お年玉 の巻(01/15)  
その奥様に選んでいただけるようなのりまきさんに育て上げたのではないですか。
お母様だって、立派なものです。 (2010/01/16 08:26:55 AM)

Re:お年玉 の巻(01/15)  
かずさんYM  さん
震災15年、思い出しますね。子供は親が思っているほど幼くはありません。ボーイスカウトのリーダーを11年やって判りました。親から離れて始めてしっかりさが判ります。親に甘えられる子は幸せです。そのうち、おじいちゃんですよ! (2010/01/16 10:42:47 AM)

Re[1]:お年玉 の巻(01/15)  
かなにゃん3728さん
そうですね。子供は親を教師にも反面教師にもして、より良い家族を作って行くのですね。
>その奥様に選んでいただけるようなのりまきさんに育て上げたのではないですか。
>お母様だって、立派なものです。
-----
(2010/01/16 10:56:13 AM)

Re[1]:お年玉 の巻(01/15)  
かずさんYMさん
親がいるときはそれに甘えながら・・・あるいは親の顔を立てさせてあげながら・・・親の行動を見ながら、自分の行動を磨いているのでしょうね。よその親御さんの方がよっぽどその子の良さを知っているのかもしれません。
>震災15年、思い出しますね。子供は親が思っているほど幼くはありません。ボーイスカウトのリーダーを11年やって判りました。親から離れて始めてしっかりさが判ります。親に甘えられる子は幸せです。そのうち、おじいちゃんですよ!
-----
(2010/01/16 11:07:57 AM)

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