能登の手染め日記

能登の手染め日記

Feb 1, 2016
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カテゴリ: 染色
寒い一日。藍染めをするショールに蔦のロウケツ模様を描いている。久しぶりにロウ描きをすると、ちょっと緊張するのだが、特に冬場のロウケツ描きには厳しいものがある(^^;

ロウケツ染めの手描き模様は加熱して液体になったロウを、和筆を使い生地の上に絵を描くように置いていく。ロウの温度や筆運びのスピードを調整して濃淡を使って花や葉の表情を描く。

描くこと自体は通年いつでも可能だが、室温が低い冬場はロウ鍋から生地まで筆を運んでいる途中でロウが冷えてしまう。ロウの温度が低くなると、生地の上に筆を置いたときには思うような線や濃淡を表現できない。

蔦模様の手描きロウケツ、描いた後に藍染めを行う。
0201.jpg
鍋に入った黒い液体がロウ。椅子に座って描く。

ロウケツの作業は描き手が描きやすいように描けば良い・・・ん?どんな作業でも、やりやすいように行うわ!(笑)

人によって色々な工夫をするが、私の場合は机に張った生地の下から電熱器具でロウが溶けない程度に弱く加熱して描く。ちなみに電熱の下の台にはキャスターがついていて、描く場所へ自由に移動できる。生地が、かすかに暖かい状態になると描きやすい(^^

暖房で室温を上げても良いしストーブを生地の前に持ってきても良いが、いかんせん加熱したロウから湯気が上がり(煙かも?)室内がロウまみれになり臭く、つるつる滑るようになるので、作業中は換気扇を回し続けなければならない。

外の気温は0℃から5℃くらい。換気扇を回した室温は15℃くらいかな。セーターに厚手のベストを着ているが、ジャンバーでも羽織りたいくらい・・・しかし、厚着すると腕が自由に動かなくなる(笑

こののちにロウを描き上げてから藍染めを行うが、これは水仕事・・・そっちのほうが、もっと寒い!!!真冬の水での染めは、ことのほか冷たい!

・・・いやいや寒の水で染めた藍は、特別に美しいはずだ!(^^ゞ

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Last updated  Feb 1, 2016 07:29:51 PM
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