能登の手染め日記

能登の手染め日記

Sep 29, 2016
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カテゴリ: 絵・美術について
絵を描くときの始まりは線であることが殆どだけど、この線で描くことほど難しいことほど楽しいことはない。(以前に書いた日記の内容を加筆修正)

絵画教室で色や線の説明を行うと、時々、生徒さんから「先生の話すことが意味不明」「訳の分からない話」と言われることがある。(^^ゞ そして、線について説明すると「アウトラインは線ではない」とか、「線でなくなるライン」と私が言う。これには目が点になる(笑

絵を描くときに単に線を描いただけならば、それはタダの線。しかし、描き手が意識を持って「距離をあらわす線」「立体を表現している線」「柔らかさを表す」「硬さを描く線」と描こうとして表現すれば「線は線でなくなる」。・・・いや、見た目は線だけど・・・(笑




2枚とも若い頃のクロッキー

それは、色についても同じこと。絵画教室で理解不能と言われたのが、「空気の色を描く」・・・「え?」と生徒さんが言う。

「空気に色があるでしょう」と説明する。「ほら、春の空気の色と冬の空気の色が違うでしょ」「乾いた空気の色とか、湿気の多い空気とか」・・・???分かってもらえないみたい(^^:

え~っと遠いほど空気の層があって、青く見えるとか・・・薄い色に見えるとか」・・・「光の色は黄色とか柔らかいピンクで、影は紫色に見えるでしょう」・・・これは、なんとか理解してもらえるかな(^^;

描き手が色の組み合わせの中で「空気の色」「光の色」「影の色」「酸っぱい色」「苦い色」と意識をして描けば、「色はタダの色ではなくなる」・・・???

「ほら、線は表情を持った線になり、色は空気を持って情感を表す色になる」・・・???この説明は、痛い人かも?(笑

色も線も面白い!だから絵を描くのが楽しい(^^  
そして、私は染色が専門だから絞りの線を説明する。

絞りのアウトラインの線は別次元といえるほどの境界線になる。手で絞った場合でしか表現できない線になる(^^ゞ

意識しないでも偶然表現できる場合もある。しかし、偶然はそのときだけ。意識して表す場合は当然になり、技術によって必然になる。

言葉が意識によって、優しさや怒りや愛情を伝えるのと同じこと。それだけのことなのだが(^^ゞ

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Last updated  Sep 29, 2016 08:18:58 PM
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