仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.07.09
XML
カテゴリ: 東北
随分前のことになるが、昭和63年3月1日に泉市と秋保町が仙台市に吸収合併された。ちなみに宮城町は前年昭和62年に先に合併している。秋保町が仙台市に編入されることで、仙台市と山形市が境界を接することとなった。

その頃のこと、確か河北新報が「県庁所在都市で隣接するのは全国に例がない」旨の記事を書いていた。血気盛んな若者だった私は、いや京都市と大津市も境を接しているじゃないか、と猛然抗議しようと思ったが、ある人に、京都は「府庁」だから記事はマチガイではない、と言われ、新聞社に連絡するのは一応止めた。

さて、その後に市町村合併も進み、仙台市と山形市以外にも、あれっウチもお隣さん?という事例ができているかも知れない。そう思って、東北6県を地図で拾ってみた。

○大崎市と湯沢市、最上町
 何せ大崎市は細長い。旧鹿島台町も、市町村単位では秋田県湯沢市、山形県最上町と接することとなり、何と2県とお隣さん。実感はないでしょうけど。
○平川市と大館市
 未だになじめないのが、青森県平川市。碇ヶ関ICのある所だ。郡名(南津軽郡)でもないし、由来は川の名前だそうだが、青森を不勉強の私にはまだシックリ来ない。
 なお大館市は弘前市ともお隣さん。
○由利本荘市と酒田市


ではクイズです。第1問。東北6県の「市」で、他のどの「市」とも境を接していないのは、何市でしょうか。

答えは、3県の6市。すなわち、むつ市、三沢市、八戸市、宮古市、久慈市、そして白河市です。なお、新庄市も秋田県湯沢市との接点が神室岳のピークだと見れば、これに含めて良いかも知れません。(ODAZUMA Jounal調べ)

合併前に比べると、だいぶ減りました。以前は、例えば、弘前市、盛岡市、二戸市、一関市、石巻市、古川市、能代市、秋田市、湯沢市、本庄市、原町市、相馬市などが、堂々「お山の大将」だったのですが、市のお隣さんを持つに至りました。宮城県と秋田県では消えてしまった訳で、特に秋田は面積の大きな市でドンドンと埋め尽くされました。パネルクイズ・アタック25を連想しますね。アタックチャ~ンス。

終わりに、もう1つクイズ。ある県の県土を市町村単位で、当該市町村を含まない2つの部分に分断する場合、1市町村だけで分断できるのは、何県あるか。なお、外周が陸地でも当該県の外には出られないものとする。言い換えると、ある市町村がお隣りさんのマチの1つとケンカして「オラの土地は踏ませない」と言われたとしても、同一県内の他のマチに出ていけるか、すべての市町村についてそれが言えるかどうか、という幾何学問題です。

答えは、意外にも、6県全部で分断現象が生じます。ケンカできません。

まず、宮城県はご存じのとおり仙台市で南北に分断される。青森県は、むつ市や八戸市で分断される。岩手は、一関市が藤沢町とその他の県土を分断できる。秋田県は、由利本荘市がにかほ市を切り離せる。山形県は、酒田市が遊佐町を分断。福島県は、相馬市が新地町を切り離す、という具合です。

他の都道府県でも、だいたいは分断現象があるのですが、長野県、奈良県、徳島県、大分県では、この事態は生じないようです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.07.09 01:57:39
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re:仙台「6時ジャスコ前」の今むかし(11/14) 仙台フォーラスは来月3月から長期休業。再…
クルック@ Re:黒石寺蘇民祭を考える(02/18) ん~とても担い手不足には見えませんけどネ…
おだずまジャーナル @ Re:小僧街道踏切(大崎市岩出山)(12/11) 1月15日のOH!バンデスで、不動水神社の小…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: