仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.07.23
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カテゴリ: 東北
明治の気骨あるジャーナリストにして、先取と反権力の青森ジャーナリズムの源流となった人物。本名は陸実。くが・かつなん、と読む。

安政4年(1857年)弘前藩士の子に生まれ宮城師範学校、司法省法学校から青森新聞社に入社。1880年国会開設建白書の起草委員。新聞社を辞してから、紋別製糖所、太政官文書局、内閣官報局に勤務。傍ら翻訳活動に励み、また「東京電報」、新聞「日本」を創刊。

藩閥政治の弊を指摘し、国民主義を主張。新聞には多くの言論人が集まり、近代日本のジャーナリズムのさきがけを形成した。

日本人単一民族論を語ったが、東北の後進的な特異性は認識していた。

東北人とは新しい名称であり、従来は奥羽の名だった。奥羽は恰も蝦夷地と同様に未開の地とされたが、近年方角をもって東北と呼ぶのは、すなわち奥羽を他の地方と同等の地位に置き日本国の東北地方と汎称するを許した証である。

このような趣旨の文章を記している。また、歴史の不遇を踏まえて、英国とスコットランドを引き合いに、東北は東北人たることを誇り、日本のスコットランドたれ、と呼びかけている。

■参考 河西英通『東北-つくられた異境』中央公論新社(中公新書1584)、2001年
■参考サイト 思い立ったら北東北  記事
■関連する過去の記事
鎌田慧さんの声で知る青森のジャーナリズム (06年1月24日)





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最終更新日  2007.07.23 06:00:04
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