仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.08.04
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カテゴリ: 仙台
世の中あらゆる物が振動している。空気の振動である音、モーターや車輪の動き、地球も人の心臓もみな振動だ。麻生総理の心も揺れ動いてきた。

鈴木浩平『振動する世界 -地球も心臓もゆれている-』ナツメ社、2009年

この本を読んでいたら、酒井高男先生の名が登場していた。概ね次のような説明である。

おもちゃ博士として知られていた元東北大学教授の酒井高男氏が、水の吸収と排出を繰り返す「水飲みおしっこ鳥」を考案した。スプーンを水飲み鳥に見立てて、柄の先でコップの水を飲むような形にして、皿部に近いあたりを支点に針金で支える。柄の先に取り付けた脱脂綿から、毛管現象によってコップの水が吸い上げられると、スプーンの柄を伝って皿部に流れ、水がたまっていく。水量が増えて鳥全体の重心が針金の脚で支えられた支点よりも皿部の側に移ると、スプーン(鳥)が傾いて水がこぼれて、おしっこをする。今度は頭(柄)が相対的に重くなるので、元に戻り脱脂綿のくちばしが水を飲み出す。

言葉では説明が難しい。この本の絵を見れば一目瞭然なのだが。

おもちゃ博士として有名な酒井先生ということだが、巻末の参考文献には『おもちゃの科学』(講談社)が引用されている。

私は知らなかったのだが、ブルーバックスで1977年の刊行。物理や機械のしくみを楽しく知る名著だったようだ。何か楽しそうだし、そんな先生が仙台におられたことを(知らなかったことを恥じるが)嬉しく思う。

夏休みでもてあましている子どもに、やらせてみようか。





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最終更新日  2009.08.04 06:01:47
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