仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.12.07
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カテゴリ: 東北
出羽三山は、月山(1984m)、湯殿山(1500m)、羽黒山(419m)を総称するが、はじめは湯殿山ではなくて、寒河江市北西の葉山(1462m)を加えて三山と称したことがある。

いずれも山の神として別々に信仰されていたが、紀伊熊野の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)が修験信仰の霊山として知られると、中世以後、出羽三山も修験道行者の聖地となり、江戸以降一般民衆の参詣者や登山者が増えた。

山の神の発祥地は羽黒山で、平安時代に出羽(いでは)神社が鎮座し、出羽の国の鎮守の神であった。羽黒は、は(端)くら(鞍)の意で、山尾根の端にある山をいう。

月山は山頂に月読命(月を数える神)を祀る月山神社に由来する名。湯殿山は、社殿のない湯殿山神社によるが、御神体は水酸化鉄を混ぜた滝の湯で、これを湯殿と尊称したことによる。

なお、葉山は、端山の意味で、山尾根の端に盛り上がった山。

■吉田茂樹『図解雑学 日本の地名』ナツメ社、2005年 から





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最終更新日  2010.12.07 23:46:20
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