仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.06.04
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カテゴリ: 東北
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車を停めて少しばかり散策してみた。池の方まで足を伸ばす時間はなかったが、広場、祠(招魂堂)など。隣は金木小学校。歴史民俗資料館は、早い時間のためか閉まっていたが、前庭に森林鉄道の機関車と貨車が保存展示されていた。こう解説されていた。


津軽半島を縦に走る中山山脈、そこから広がるヒバ林は、日本三大美林の一つに数えられ、最盛期ここから切り出される木材は質、両とも国内有数であった。中でも金木営林署は木材輸送及び集積の拠点として、県内最大の規模を誇り、それに伴い町も大いに栄えた。
この木材の輸送手段として森林鉄道が計画され、金木(喜良市)、青森間67kmが明治39年着工から明治42年までの、わずか3年5か月で完成した。当時の土木技術とすれば驚異的記録であり、これを可能にしたのは、当時の鉄道院の協力により、東北・奥羽本線から優秀で経験豊富な技術者や労働者を多数得られたためであるとされている。そして、この区間は我が国の森林鉄道開通第一号であり、この地方の良質のヒバが、いかに重要であったかがうかがえる。開通当時は蒸気機関車であったが、後にガソリンエンジン車に変わり、戦後はディーゼルエンジンとなる。
この車両は昭和42年森林鉄道廃止まで使用していたもので、その後旧金木小学校大東ヶ丘分校が教材として譲り受けたものをもとに、忠実に復元したものである。そして、これらは豊かさと文化をこの地に運んだシンボルとして、永く保存展示するものである。
調査・資料収集・製作:コマツ青森株式会社
協力:金木営林署、金木在住森林鉄道関係者有志
平成9年10月 金木町
緒元(以下略。機関車の仕様が解説されています。)


公園の傍らにある津軽鉄道の駅から通学客を乗せるのか、車両が出発する音が響いた。小学校の陰にチラリと黄色い車両が見えたような気がする。

そういえば、広場の奥はすぐ鉄道のレールだった。満開の桜に包まれた津軽鉄道の、あのビューポイントか。

■関連する過去の記事
津軽森林鉄道 (10年5月8日)





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最終更新日  2013.06.04 06:49:44
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