仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2016.06.14
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カテゴリ: 宮城
加美町(旧小野田町)、漆沢ダム沿いの林道を昇と左手に見えるのが黒森。森は山の意だ。更に進むと右に見えるのが前森。この山の南東斜面に、前森風穴がある。

岩場の間の地表からヒヤッとした風が吹き上げている。

標高570mに位置し、ブナはなく、森林限界の植物であるダケカンバが目に付く。それだけ温度が低いということ。ここは標高1400mと同じ気温で、1000mもの植生のズレが生じている。ナナカマド、ハクサンシャクナゲ、岩の間には風穴特有のウサギシダなど、亜高山帯の植物が見られる。

風穴を取り囲んで守ってきたブナ森は、その外側から伐採の心配がある。昨年3月(おだずま注、1988年ということだろう)に風穴付近の123haの伐採は中止になったが、いまは前森西側の唐府沢付近のブナが切られる心配。

■『フォト・ガイド ふるさとの森と海 宮城の自然100選』(朝日新聞仙台支局、1987年)から
 (当時古川高校の先生(山岳部顧問)で船形山のブナを守る会会員の方が説明しておられる。)

前森風穴。夏でもひんやりとした風を吹き上げるのか。いままで、知らなかった。

宮城県公式サイトでは、県立自然公園船形連峰の説明として、鏡ケ池、鈴沼、桑沼、白沼などの湖沼や大倉川の渓谷、色麻の大滝、三光宮の溶岩流、 前森の風穴 、さらに薬莱山や七ツ森の火山岩頭など、変化に富んだ特色ある風景地があると、解説されている。





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最終更新日  2016.06.14 06:27:02
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