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巨椋修(おぐらおさむ)

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2008年08月29日
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カテゴリ: 周辺事態
世の中には、ぞっとする現実がたくさんあります。


今週号の『週刊ダイアモンド』に次のような特集記事があるのですよ。





―古今東西、格差のない社会はない。そして、今後もなくならないだろう。とはいえ、格差の底辺にいる人びとは増え続け、しかも次世代にまでその格差が引き継がれようとしている。格差の「世襲」である。政治家、官僚、企業経営者……。リーダー層も世襲にまみれている。このままでいいはずがない。―



参考;http://www.zassi.net/mag_index.php?id=59



この中で同志社大学の橘木俊詔教授はこんなことを言っています。


「昔は、格差を逆転する一つのきっかけは教育で、たとえ貧乏人の子どもでもよい教育を受けられればよい職に就き、高い所得を得られた」


ところが、いまや、生まれたときからある程度の社会階層は決まっているといいます。


つまり、子どもに等しく「機会の平等」は与えられておらず、努力すれば、何にでもなれる未来が開けているとはいえないと、この記事は書いています。


実際、両親の学歴や年収が子どもに引き継がれている現実が調査で、わかっているそうで

「地位を獲得するゲーム」

において、最初から公平な競争ではない「出来レース」であるという指摘もみられます。


NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」の湯浅事務局長によると、




逆に、富裕な人は、金銭、人脈、精神的余裕などがふんだんにあり、余計にタフになっていくということでしょう。


どんな社会にも裕福な人間と、貧しい人間がいます。


しかし、本人の原因ではない格差、努力では乗り越えられない格差を“自己責任で……”ということはできません。



また、いまの日本は“世襲制”が進んでいます。


大分県の教育委員会汚職事件を見てもわかるように、就職においてもっとも公平であるべき、公務員でさえ、親の縁故や口利きがないと、なかなか就職できないようになってしまっています。


そういう時代ですから、低所得の親は、子どもへの教育意欲さえ失いつつあるのが現状のようなのです。


中央大学の山田昌弘教授によれば


「自分の5年先も見えないのに、子どもに「10年先のため、将来のため勉強しろ」とは言いにくいから教育もおろさかになってしまう」


と、言っています。これも現実なのかも知れません。



では……



このような社会はいけないと、全員が平等・公平に、そして自由競争して“実力のある者”が上にいく社会を作ろう!


などと言っても「ウンそうだ!」という人は、いわゆるいま“勝ち組”と言われている人だけでしょう。





実際、どちらか平穏で平和かと言えば、競争のない社会なんですよ。


生まれたときから自分の身分とかが決まっていて、それであきらめて生きていけば、人と争うこともない社会だったりします。


でもねえ……、よほど裕福な家庭とかに生まれないとイヤなんです。


だから世界中で革命が起きたくらいですから。



しかし、おかしな格差はなくしたい。





北欧のような社会保障が豊かな国になればとも思うのですが、北欧のように給料の7割が税金で持っていかれるような社会を、この国の国民が望んでいるとも思えないしねえ……


まあ、みんな自分のことで精一杯なのが現状なのでしょうね。


しかし!


貧困者が貧困者のままでいいわけがないのです!


貧困の“世襲”をなくすには、やはり教育でありましょう。


それは、子どもだけではなく、大人に対しても教育が重要であると思うのです。


わたし自身も、もっと学び続けねばなりません。
















勉強キライなんですけどね。(笑)








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Last updated  2008年08月29日 01時48分04秒
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