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2009.02.11
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カテゴリ: 日本映画

小津監督のサイレント期の名作。



 子どもの社会と大人の社会が、並んで描かれるところがおもしろい。
子どもの目線から見た大人たちの世界は、理不尽で理解しがたいものがあるんだろうなぁ。
いつも威厳ある父の、まさかの場面を目撃してしまった兄弟は、情けなくてなかなか怒りはおさまらない。

子どもたちは体を張って上下関係を変えていくのに、お父さんにはそれができない。
彼らにすれば情けなくて仕方がない。
けれど両親は、いまは怒っている我が子だって、いつかはそのルールに従う大人になることを知っているから、情けなくても、哀しくても、どこか微笑ましいのだ。

umaretehamitakeredo.jpgozuuma1.gif


童話のように親しみやすい語り口でありながら、ことの真理をしっかりついた作品だった。
可笑しくもじんわりと心に沁みる。

はじめは‘厳格な父’として登場したお父さんの、おどけてヘン顔をしまくっている姿には笑いを禁じえない。
子どもたちにはショックな姿なんだけれど、これは面白すぎ。

純粋なサイレント映画を久しぶりに観た気がした。
当時は音楽伴奏や活弁がついていたのかもしれないけれど、DVDでみる今では本当に 無音 。鑑賞環境によっては、映画の外の音がうるさくて仕方ない。
音をイメージして、味のある字幕をたのしんで、それでも音楽のありがたみをしみじみ感じた古典の名作だった。




原案 / ゼェームス・槇 (小津安二郎)
出演 /斎藤達雄  吉川満子  菅原秀雄  突貫小僧  坂本武

(モノクロ/無声/91分)







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Last updated  2009.02.12 21:37:41
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